マガジン・プログラム(連載)
工芸用語と英単語を学ぶ〈北陸工芸鑑〉
国立工芸館の館長いわく、石川を中心とした北陸は他の地域に類を見ないほど工芸の文化・技術が厚く蓄積しているみたいです。
それほど豊かな「工芸王国」に暮らしながら、工芸を縁遠い存在として見ている人が北陸には意外に多いのではないでしょうか。
その原因の1つにはきっと「難しそう」というイメージがあると思います。「難しそう」に感じる理由としては、難解な専門用語の多さも挙げられるはず。
〈HOKUROKU〉ではそこで、日めくりカレンダーくらいの分量で、工芸の重要単語をちょっとずつ学べる読み物をつくりました。しかも、英単語の付録を添えて。
「ただでさえ難しい工芸の用語に英語の説明なんて要らない!」
と感じるかもしれませんが、思い切って英語まで学んだ方が専門用語の大まかな意味を日本語だけよりかえって理解しやすいケースもあると感じました(一応私は、翻訳家でもあるので)。
工芸に関する仕事をしている人にとっては、自分の仕事を世界に向けて発信する際の訳語の参考にもなるはず。
「工芸王国」に暮らすいろいろな人たちにとって役立つ気軽な読み物になればと願います。
HOKUROKU編集長・坂本正敬
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3続・四半世紀(25年)前新聞
四半世紀(25年)前の今日、北陸(を中心とした日本)で何があったのかを振り返るコンテンツです。
〈bizSPA!フレッシュ〉という媒体で編集長を務めていた時代に考えて始めた(今は終わった)コンテンツを〈HOKUROKU〉で引き継ぎ、北陸版として再開します。
情報源は、北日本新聞・北國新聞・福井新聞を中心に、読売新聞・朝日新聞などの全国紙、および各県から出版される県史も参考にします。
土地に根差しながら月日を重ねる北陸の皆さん、25年前のあの日を思い出し、今日まで続く時の流れを感じてください。
HOKUROKU編集長・坂本正敬
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57- HOKUROKU特命取材班
「受難のペルー移民史」100年前に南米へ渡った北陸人の物語
突然ですが、ペルーって知っていますか? ペルーとは、南米の国の1つです。ほとんどの日本人(編集部のメンバーを含む)が正直、なじみの薄い国かもしれません。
でも、ナスカの地上絵やインカ帝国の遺跡マチュピチュと言われたら、「知っている!」となるはず。そうです。あの有名観光地は、南米のペルーにあります。
そんなペルーと日本の歴史は意外にも長く、外交関係樹立150周年の節目が今年にあたります。
現代の日本人の感覚からすれば、どこにあるのかほとんど分からないくらい遠くの国ですが、そのような遠方の国と、なんと150年も前から日本は交流を持っているのです。
さらに言えば、今から100年近く前には、日本から(北陸からも)続々と移民が渡った歴史もあります。
南米移民というと、なんとなくブラジルを思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、日本人の移民が集団で渡航した最初の南米の国はペルーでした。
そんなペルーとの関係を、150周年の節目に合わせて、移民の子孫たちが手掛けた書を通じ振り返る書展が現在、富山市ガラス美術館5階で開催されています。
主宰は、福井市出身の書家、浜野龍峰さん。その書展に関連して、
「そもそも移民って何?」
「なんで、日本人はわざわざペルーへ行ったの?」
という質問が編集部に寄せられましたので、「北陸の人も居るなら調査してみよう」と思い取材し、まとめてみました。
現代の感覚からは正直、信じられないと思います。国内に居ても国民が食べられなかった時代が日本にもありました。
狭い国土で急激に増え続ける人口のはけ口を国家レベルで海外に求める国があり、同時に、食うや食わずの苦しい生活を送りながら、新天地に希望を託し、海を渡る日本人たちが、ほんの100年くらい前までたくさんいたのです。
ただ、海外に飛び出したところで、故郷とは異なる苦労が待っています。グアムやハワイ、カリフォルニア、フィリピン、旧満州国、北海道の開拓でも、日本人の移民は苦労を強いられました。
ペルーに関しては「史上最悪の受難」「全世界の日本人の移民の中で最も苦しんだ」とまで言われる壮絶な暮らしが待っていました。
それでも、日本人たちは懸命に生き延び、後世の礎になって、ペルーの土地で、偉大な日本人社会をつくり上げました。
そこで今回は、日本の移民史上最大の受難を味わったとされるペルー移民の歴史を紹介します。もちろん、その中には北陸人も居て、富山県人の82人、福井県人の195人、石川県人の2人が含まれています。
ぜひ、最後まで読んでみてください。「僕も、私も、頑張って生きよう」ときっと勇気をもらえるはずですよ。
HOKUROKU編集長・坂本正敬
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5 - 連載 「あの建物は何だろう?」
保育所や展示ホールだけじゃない。シン・ゴジラ風の指令室に備蓄倉庫まである市街地の「司令塔」
普段、よく地域で見掛けるけれど、何の場所なのか分からない建物ってありますよね。北陸各地にあるそんな「謎」の建物に足を運んで「何をしている場所ですか?」と聞いてみる新連載。
第1回は、富山県庁の「裏(見方によっては横?)」、富山県民会館の隣にある巨大な建物が何なのか聞いてきました。
お隣の富山県民会館には〈D&DEPARTMENT〉が1階に入っていたり、日本さくらの名所100選にも入る松川べり(松川公園・城址公園・磯部堤)が目の前にあったりする場所ですね。
なんとなく、県庁の隣にできた巨大な建物なので、公的な業務をしているイメージがありますが、実際のところは、周りの人に聞いても誰も、詳しく知りません。
そこで、実際に訪れてみたら、予想もしない真相を目の当たりにします。富山に暮らす・訪れる人全ての命と暮らしを陰に日向に支える、最後のとりでのような場所だと分かったのです。
映画〈シン・ゴジラ〉に出てくる作戦指令室のような会議室があったり、備蓄倉庫があったり、屋上階のヘリポートへ向かうエレベーターでは迷彩柄の作業服を着た航空自衛隊の自衛官と一緒になったりと、とにかく普通じゃない建物です。
一方で、お花見やランチが自由に楽しめるフリースペース、防災展示コーナー、貸会議室、保育所など、市民の出入りもできる開かれた空間だとも知りました。
石川の人も福井の人も、まちなかに遊びに来てちょっと疲れたら、それこそ休憩にも立ち寄れる場所です。最後までぜひ読んでみてくださいね。
HOKUROKU編集長・坂本正敬
関連:イチロク調査代行
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4 - 連載「工芸マイクロツーリズム」
「GO FOR KOGEI」で巡る「工芸 × 建築」の先進地・北陸の旅のすすめ
「週末のお出掛け、どうしようかな」だとか「(富山・石川・福井には)本当に何にもないよね」だとか思っている皆さん、私たちの北陸は日本の中でも工芸の先進地で、身近な場所にたくさんの楽しみがあるみたいです。
そんな北陸の工芸の楽しみを再確認させてくれる、富山・石川・福井を舞台に工芸の祭典〈GO FOR KOGEI〉を今回の「工芸マイクロツーリズム」の続編では紹介します。
「工芸って古臭い」「ダサい」「堅苦しい」と思って自然に距離を取っていた人でも、びっくりするくらい刺激的な体験が楽しめる期間限定の催しがGO FOR KOGEIです。
例えば「これって工芸なの?」と思えるくらいアーティスティックな工芸作品が、歴史ある北陸の神社仏閣の空間を使って展示されていたりします。
しかも、北陸3県に会場が分散しているので、ちょっとしたお出掛け&お泊りも、その気になれば楽しめる北陸人にぴったりのプログラムとなっています。
詳しい話を聞かせてくれた人はGO FOR KOGEIのプロデューサーである建築家の浦淳さん。後半からはちょこっと広報の方も登場します。
この特集では、GO FOR KOGEIの特徴はもちろん、工芸についてもともと疎かったと語る浦さん流の工芸の楽しみ方、愛用の工芸品にまで話が及びます。
「工芸」と言われても現状で何も心がときめかない人こそ読みたい、身近な工芸の印象が大きく変わる特集になりました。一生ものの趣味や楽しみは、身近な場所に実はあった、そんな話です。
HOKUROKU編集長・坂本正敬
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5 - 連載「ローカル・WEBマガジン・レポート」
ふーぽ編|HOKUROKUのローカル・ウェブマガジン・レポート
北陸3県にある魅力的なウェブメディアを順番に紹介するローカル・ウェブマガジン・レポートの連載。
第2回では、福井のポータルサイト〈ふーぽ〉を紹介します。
親しみやすくにぎやかな印象の裏側には、クオリティーの高さとプロ意識が感じられるウェブメディアです。
その確かな仕事ぶりは多くの読者に評価され、企業からも行政からも圧倒的な認知度と信頼を福井で勝ち得ています。
そこで〈HOKUROKU〉編集長の私・坂本正敬が、ふーぽの歴史や魅力、運営体制、人気コンテンツ、今後の展望を知るために、運営会社のfu プロダクション(福井市)のオフィスへ遊びに行ってきました。
福井の人はもちろん、石川・富山の人が福井を知るためには最高の入り口となるメディアです。
その裏側をぜひ、最後まで読んで確かめてくださいね。
HOKUROKU編集長・坂本正敬
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5 こんなの「できる・やる」らしいニュース
新聞やテレビ、ラジオのニュースは世の中の新しい情報を扱います。タウン誌やお出掛け情報サイトでは新しいお店・スポット・イベントが熱心に紹介されます。目新しい情報を人が求めるからですね。
では、新しい情報をどうして人は求めるのでしょう。好奇心がかき立てられ、ドキドキ・ワクワクも話の内容によっては生まれるからです。
〈HOKUROKU〉編集長の私・坂本はかねて、ドキドキとワクワクが北陸には足りないと考えてきました。
癒やし・まったりの方向ではコンテンツが十分にそろっている北陸。
しかし、両手を突き上げて叫んだり、腹を抱えて笑ったり、つま先からリズムを取って踊り出したりする、プラスの方向へ感情を揺さぶるコンテンツが決定的に足りない(あっても十分に知られていない)と思っていました。
全く芸はないけれど「あそこの古民家にイタリアンのお店ができるらしいよ」と伝えるだけで、その足りないドキドキとワクワクが誰かの心に生まれる可能性が大いにあるわけです。
ならば、HOKUROKUがその手の情報を扱わない手はないはず。
まして、HOKUROKUは県境を越えて北陸3県に情報網を広げようとしています。
「こんなのできるらしいよ」とお知らせする内容が、県境で縛りを掛ける一般的なローカルメディアと比べてバラエティ豊かになるかもしれません。
そう思って、北陸に生まれるお店やイベント、企画などの情報を、ニュース記事風に取り上げ「こんなのやる・できるらしいよ」と前もって紹介するコーナーをつくりました。
当面の間は最新情報が一覧の下へ下へと並んでいきます。ざーっとスクロールしてチェックしてくださいね。
HOKUROKU編集長・坂本正敬
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33- 連載「人情と論理の交差点」
富山県立近代美術館事件編。弁護士Iからの「謎解き」挑戦状
〈HOKUROKU〉運営メンバーの1人で弁護士の伊藤建によるリーガル(法律に関する)「謎解き」コンテンツの続編です。
血も涙もない(ように思える)法の世界で、論理と人情のせめぎ合いの末に、印象的な判決が出た北陸の有名事件を取り上げる不定期連載。
2016年(平成28年)に閉館し、富山県美術館として移転リニューアルした県立近代美術館(跡地ではなく建物は現存)が今回の舞台です。表現の自由を求めて15年に及ぶ裁判闘争となった「天皇コラージュ」をめぐる富山県立近代美術館事件を謎解き風に扱います。
ある作品を通じて表現の自由を訴える人、表現に不快さを感じて行動に出る人たち、作品の展示を撤回する美術館、その作品を観たいと訴える市民たちの主張がぶつかります。
全ての言い分が出そろったら読者の皆さんは裁判官になったつもりでどちら(誰)の主張が「正しい」か考えてみてください。もちろんその理由も。
どのような判決を現実の裁判では裁判官が下したのか全5話の最後に伊藤が解説します。裁きのプロである裁判官の判決で「答え合わせ」してください。
HOKUROKU編集長・坂本正敬
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