穴水~輪島間の路線廃止をのと鉄道が中部運輸局に届出【25年前の今日の出来事】
石川県の能登地方を走るのと鉄道(本社:石川県穴水町)、および線路などの施設を所有するJR西日本(本社:大阪府大阪市)は鉄道事業法に基づき、穴水~輪島間の路線(のと鉄道七尾線の一部)を廃止すると中部運輸局に届け出た。
2001年(平成13年)4月1日をもって穴水~輪島間の路線の廃止が決定した。
Q. 穴水~輪島間には鉄道が走っていたの?
穴水~輪島間(のと鉄道七尾線の一部)のみならず、穴水~蛸島間(のと鉄道能登線)もかつては運行していた。
歴史を振り返ると、明治時代の私鉄・七尾鉄道によって、1898年(明治31年)に津幡~七尾間で鉄道が開通した。その七尾鉄道は、1907年(明治40年)に国鉄七尾線として国有化され、1935年(昭和10年)に七尾~輪島間を延伸する。
一方で国鉄は、国鉄能登線として、1963年(昭和38年)に穴水〜珠洲間、1964年(昭和39年)に珠洲〜蛸島間で新たに鉄道を開通させ、能登半島を結ぶ鉄道網を完成させた。
その後、1987年(昭和62年)に分割民営化に伴い国鉄がJRになると、国鉄七尾線の津幡~七尾(~和倉温泉)間がJR七尾線となる。
分割民営化を受け、第三セクター方式ののと鉄道が1988年(昭和63年)に発足、七尾〜輪島間(旧・国鉄七尾線)を「のと鉄道七尾線」として、穴水〜蛸島間(旧・国鉄能登線)を「のと鉄道能登線」として同社が引継ぐ。
七尾~和倉温泉間は、JR七尾線、およびのと鉄道の運行が重複する区間となった。
しかし、のと鉄道は、2001年(平成13年)に穴水〜輪島間(のと鉄道七尾線の一部)、2005年(平成17年)に穴水〜蛸島間(のと鉄道能登線)の運行を廃止した。
のと鉄道は現在、七尾〜穴水間(33.1 km)のみの運行となっている。
参考沿革 - のと鉄道
https://irbank.net/E04142/history#google_vignette
日本大百科全書(ニッポニカ) - 小学館
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