HOKUROKU特命取材班

東西「お雑煮」の境界線は北陸にあった

明けましておめでとうございます。年明けにお雑煮を今年も食べましたか?

 

地域によって具材が違うので共通点など見いだせないと思ってしまいがちな料理ですが、もちと汁に着目すれば、お雑煮の世界にも地域ごとの特色が大まかに見られます。

 

もちにおいては、東日本の「角もち派」と西日本の「丸もち派」を分ける境界線が本州の真ん中を縦断しています。

 

汁についても、関西を中心としたみそ汁の文化圏としょうゆ仕立て(すまし汁)の文化圏に大別できます。

 

ならば、その境界線は、日本海側においては北陸あたりを縦断しているはず。

 

そこで、今回の特集では、お雑煮発祥の地である京都と地理的に近い福井から順に、すごろくのように旧北陸道を地図上でたどりながら、福井・石川・富山のお雑煮の特色を探り、北陸のどこかに走る東西お雑煮の境界線を確定させます。

 

調査に当たっては、北陸3県の全51ある基礎自治体の役所・役場に声を掛けたり、〈HOKUROKU〉公式SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)で呼び掛けたり、HOKUROKU会員に聞いたり、専門家に取材したりとさまざまな情報源を頼りました。

 

丸もちと角もち・みそ汁とすまし汁の境界線は北陸のどこに現れるのか。「これって記事じゃなく、もはや論文だよね」と読者から褒められた特集でもあります。最後までぜひ読んでみてくださいね。

 

HOKUROKU編集長・坂本正敬

 

 

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