すみません。HOKUROKUを「Wikipediaに掲載」しちゃいました
vol. 03
あなたの参加を歓迎します
〈Venngage〉をつかってHOKUROKU編集部が作成
〈Wikipedia〉で新しく項目を追加するためには何から始めればいいのか。分からなければWikipediaで調べてみよう。
Wikipedia内で検索してみると「記事を執筆する」という記事が見付かった。
いろいろ書いてあるが大まかな流れは以下の通りだ。
- アカウントを作成・ログインする(しなくてもOK)
- 新規の項目を書く、もしくは既存のページを修正(編集)する
- 投稿する(反映させる)
できればアカウントを作成しログインした方がいいという。しかし「しなくても大丈夫」とはどういう意味なのだろうか。
本文を引用すると、
“アカウントがない場合は利用者専用のページを持つことができず、ウィキペディアの外観を選択したりする個人設定や、特定の記事の更新を通知してくれる「ウォッチリスト」などの機能が使えなかったり、コミュニティでの検討事案やコンテストにおける投票などはできません。”(Wikipediaより引用)
とある。この説明だけでは初心者の私には理解ができない。
しかし、これだけ多くの人が編集に参加するウェブサイトだ。難しい操作が待っているとも考えられない。「習うより慣れよ」の精神で実際に始めてしまった方が早い気もする。
Neutral Point of View(中立的な観点)
記事の書き方についてもWikipediaにはルールがある。例えば中立的な観点(Neutral Point of View)はその代表例だ。
- 自分についての記事
- 自社の宣伝や独自研究の発表
- 書くに値しない題材
はWikipediaにはふさわしくないと日本語版Wikipediaの「記事を執筆する」のページに書かれている。この点はWikipediaを扱うさまざまな書籍にも書かれていた。
〈HOKUROKU〉の掲載は最初の2つの項目に該当しそうだ。ちょっと不安になってくる。
書くに値するかどうかも最初から疑問である。Wikipediaに掲載する記事は「特筆性」が必要なのだという。
“ウィキペディアに記事を作成する場合、取り扱う対象には、百科事典の記事として言及するにふさわしい価値が必要です。ウィキペディアでは、この価値を特筆性(notability)と表現します。”(Wikipedia:独立記事作成の目安より引用)
とはいえ前向きに考えると、第3者的なメディアが創刊時にHOKUROKUを取材してくれた。その意味で特筆性はゼロではないだろう。
さらに特筆性が本当になければコミュニティの判断で削除される運命にもなっているらしい。
削除されたら、その判断を受け入れればいい。Wikipediaの根本的な原則に「大胆になれ」もある。ここまできたら覚悟は決まっている。
完璧でなくていい
次は記事の構成の問題も考えてみた。思えば百科事典は何かの項目を説明する際に、何を書いているのだろうか。
その疑問には日本語版のWikipediaにある「完璧な記事」が答えてくれる。まとめると、
- 主題の定義と明確な説明(概要から徐々に核心へ迫っていく)
- 文章全体のボリュームはできる限り長く(長い=書くに値する情報がある)。しかし一文一文については短く簡潔に
- 中立な立場から分かりやすく明確に十分な説明を丁寧に与える
という感じだろうか。ただ調べるうちに頭でっかちになりかけていると気が付いた。「そのうちに疲れて書きたくなくなるかも」とも感じる。
日本語版Wikipediaの「編集方針」という記事には、
“完璧でなくてもよいのです。編集を楽しんでください。”(Wikipediaより引用)
とも書かれている。基本的なルールを守った上であれば、ちょっとした「書き損じ」があっても「先輩」編集者たちが上手に導いてくれるはずだ。やはり「習うより慣れよ」である。
「新しい項目をつくるボタンはどれだ?」とページ全体に目を走らせてみる。先ほど確認した情報によれば、アカウントを作成してログインした方がいいと説明があった。
ホームページ上の右上には「アカウント作成」という表記が見られる。まずはアカウントを作成してみたい。
アカウント作成のページをクリックすると上のような画面が出てくる。入力項目は、
- 利用者名
- パスワード
- メールアドレス(任意)
という3点だけ。
全て情報を入れ、自動作成防止チェックをしてからアカウントを作成すると「編集方針」のページが出てくる。「完璧でなくていい、編集を楽しんで」というメッセージがあらためて目に留まった。
これで準備は整ったのだろうか。ページ全体に目を通してみるとページの上部に何か筆者あてのメッセージが届いている。
クリックしてみると、
“Wikipediaへようこそ!あなたの参加を歓迎します”(Wikipediaより引用)
という歓迎のメッセージが届いていた。
多くの個人が力を合わせて地球と人類の事象を全て言語化する取り組みがWikipediaである。個人の参加をWikipediaが本気で歓迎している姿勢が伝わってきた。
(副編集長のコメント:次は、第4回。いよいよHOKUROKUの記事を作成してみます。)
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