移住者にも地元民にも。自衛隊式「雪かき」の作法。

2021.01.11

第5回

寒さから身を守る「100均」グッズ。

九頭竜川。写真:福井県観光連盟。

記録的な豪雪になり、北陸では交通機能がまひしています。屋外は転倒、落雪などのリスクも高まるため、徒歩での外出も可能な限り避けたいです。

 

しかし、食料や水の確保、除雪、誰かの救出などで、外出せざるを得ない状況もあるはずです。

 

外出が不可欠な場合は、動画投稿サイト〈YouTube〉上に公開された自衛隊のライフハック動画で紹介される防寒対策を試してみてはどうでしょうか?

 

防寒対策は今回の豪雪に限らず、北陸の人にとっては暮らしの中で知っておいて、損はないスキルのはずですよね。

100円ショップでも売られているビニール製のかっぱが防寒には役立つ。

自衛隊のライフハック動画〈自衛隊式 ! 寒さから自衛する方法① カッパ〉によれば、100円ショップでも売られているビニール製のかっぱが、防寒に役立つと言います。

 

ビニール製かっぱを衣類の一番外にアウターとして着るのではなく、コートの下に着込むと、サウナスーツ効果で大変な温かさになると言います。

 

ただ、動画でも指摘されている通り、屋外での作業時に着ると、かなりの汗をかきます。

 

筆者も試しにビニール製のかっぱをコートの下に着込んで、食料を近所のスーパーマーケットまで買いに徒歩で行きました。案の定、帰路では服の中が汗だくになります。

 

すぐに着替えられる環境が約束されている場合は安心ですが、汗の冷えによる体温低下のリスクを頭に入れておくべきだと感じました。

 

ちなみに自衛隊からは、寒さを防ぐ方法として、乾布摩擦や筋力トレーニングも挙げられていました。筋力トレーニングについては「間に合いません」と、身近な人から冷静に突っ込まれましたが、今から始めれば、この冬の終わりぐらいには違いが出てくるかもしれません。併せてチェックしてみてくださいね。

 

小さな歩幅、足の裏全体を地面につけて歩く。

最後に、やむを得ず外出する際の注意点が内閣府からまとめられていますので、補足しておきます。

 

転倒災害は降雪量に比例して多くなるため、今回のような豪雪では、転倒に特に注意したい場所があります。

 

富山市内に暮らす筆者も買い物に徒歩で出かけて、何度もすべって転びかけました。

  • 横断歩道の白線の上(薄い氷の膜ができている場合がある)
  • 駐車場の出入口、ガソリンスタンドなど車の出入りがある歩道(車のタイヤで路面上の氷が磨かれている)
  • バスやタクシーの乗り場、歩道と車道との段差(踏み固められてすべりやすくなっている)
  • 坂道
  • ロードヒーティングや融雪装置で雪や氷が融けている部分と、溶けていない部分の段差(部分的にすべりやすい状態になっている)

個人的には、多くの人が踏み固めた歩道の雪を、さらに新雪が隠したような状況が、最も危ないと感じました。

 

外出が避けられない場合は、以上のような場所に特に注意しながら、小さな歩幅で、足の裏全体を地面につけて歩くと、転倒リスクを下げられます。

 

また、徒歩で出かける際には携帯電話を持参し、建物からの落雪に注意して歩きたいですね。

 

ちなみに携帯電話で言えば、寒い場所では「スマホ」の充電の減りも早くなります。かつて北極圏にも近い、極寒の土地の取材で学びました。北陸に移住して間もない人は、携帯端末の充電状況にも、いつも以上に注意してくださいね。

 

(副編集長のコメント:以上、自衛隊のライフハック動画を中心に、豪雪の対処法をまとめました。

 

他にも「こんな情報があるよ」と雪国の「先輩」から「後輩」へと伝えたいノウハウがあれば、「オプエド」(コメント欄みたいなコーナー)にどんどん書き込みをよろしくお願いします。

関連:こんなのもあるんです。HOKUROKUのコメント欄「オプエド」。

参考元の〈自衛隊 LIFEHACK CHANNEL〉には、自衛隊式かまくらのつくり方、雪や地面を保存庫として使う方法、運転中の対向車のハイビームから目を守る方法など、他にも冬の暮らしに役立つ情報が公開されています。

 

特に自衛隊式のかまくらのつくり方については、子どもたちが大喜びするはずです。

 

豪雪は人の命を奪い、暮らしをおびやかしますが、一方で子どもたち(子ども心を持った大人たち)をワクワクさせる面もあるはずです。必要に応じて、参考にしてくださいね。)

 

文:坂本正敬

カバー写真:柴佳安

編集:大坪史弥、坂本正敬

編集協力:明石博之、中嶋麻衣

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  • Avatar じんぱち

    除雪するときは服装も大事ですよね。
    我が家ではスキーウェアを着て除雪しました。
    うごきやすく、防寒、撥水、蛍光色で遠くからでも見つけられるので、とても重宝してます!

    • Avatar オリメタダシ

      おっしゃる通り、服装も大事ですね。防寒のみでなく、透湿性もあるスキーウェアは雪かき用の服装として最適かも……
      (副編:おおつぼ)