チャレンジングなメニューだけれど、ちゃんとおいしい。
大坪:ラーメンが届くまでにちょっと聞かせてほしいのですが、8番らーめんって、裏メニューとかあるのですか? 裏メニューを公開してる時点で「裏」ではないと思うのですが。
村中:裏メニューはないのですが、お客様がそれぞれで実施している、「自分だけの食べ方」みたいなものはあります。
8番らーめんには『なんでやろドットコム』という会員サイトがあります。そのサイト内に「こんな食べ方、私だけ!?」というコーナーがあります。
8番らーめんのメニューでお客様のお気に入りの食べ方を投稿できるコーナーで、ほぼ毎日投稿があります。全部で2,000件くらいあるんですが、その中でも際立ったものを幾つかご紹介します。
「なんちゃって酸辣湯麺」
<野菜らーめん 塩>に卓上の酢とラー油をかけて食べる。
「餃子(ぎょーざ) or 鶏の唐揚げ or フライドポテトらーめん」
サイドメニューの<8番餃子>、<鶏の唐揚げ>、<フライドポテト>をラーメンにドボン。
「スープ炒飯」
<炒飯>にラーメンのスープをかける。
「あんかけ炒飯」
期間限定の<野菜五目らーめん>のあんかけを<炒飯>にかける。
大坪:なかなかジャンキーですね。だけど、ちょっとやってみたい気持ちがくすぐられます。特に「なんちゃって酸辣湯麺」はやってみたいです。
サイトを拝見していると、卓上の調味料、特に酢、ラー油、コショウを使った食べ方が多いですね。ギョーザを酢とコショウで食べるとか、酢やラー油をラーメンに何周も入れるとか。
村中:そうですね、卓上の調味料を私たちの想像以上にご活用いただいてます。
大坪:8番らーめんは調味料も充実していますよね。しかも、全てこだわりのポイントが書いてあります。
例えばコショウひとつにしても、ガーリックパウダー、オニオンパウダーが調合されていたり、ラー油は特製のごまラー油だったり。
私はあまり調味料をかけないタイプなんですが、食べながら調味料の説明書きを読むのが好きです。
8番らーめん本店の卓上調味料。
村中:8番のほとんどの卓上調味料は、8番の商品に一番合うように調合しています。
調理過程でも調味料は使用していますし、かけずとも美味しい商品づくりをしていますが、調味料をかければ、また別のおいしさを生み出せるように研究しています。
大坪:こうしたこだわりがたくさんの「卓上アレンジ」を生み出しているのかもしれませんね。私も何か投稿してみようと思います。
たっぷりの野菜、スープ、麺の3つの要素を前提にして、8番らしいおいしさを目指しています。
大坪:8番の変わった食べ方をお聞きしているうちに、待望の野菜トマトらーめんが到着しました。
大坪:昨日も思いましたが、まず配膳(はいぜん)された時の香りがたまらないんですよね。
到着した時の印象はラーメンというよりは、パスタを頼んだ時の感覚に近いです。トマトだけじゃなく、ニンニクだったり、ひき肉をいためたにおいが混じり合って、食欲をそそります。赤いスープに水菜の緑も目に美しいです。
村中:そうですね、スープパスタのような洋風な印象をもたれる方はやはり多いですね。
大坪:それと、紙エプロンがついているのありがたいですよね。スープが赤いので、服に飛んでしまうと目立ちますし。こうしたちょっとした気配りもよく考えられているなぁと思います。
村中:はい。これは開発の女性メンバーからの強い意見がありまして、取り入れましたね。
大坪:それではいただきます。まずはスープから。
大坪:あー、やっぱり濃厚ですね。おいしい。トマトが主役ではあるんですが、肉や他の野菜のうま味が感じられます。トマトを邪魔しないように引き立ててますね。
ほんのりと辛味もありますが、辛さは主役じゃないです。私、辛いものが苦手なんですが、食べ進めてから「辛かったかな?」と意識する程度です。
昨日は食べたときは「濃厚」という感想でしたが、改めて味わってみると、「重厚」という表現の方が正しい気がします。食材がお互いに邪魔せずに、幾重にも重なり合っている感じがします。
麺(めん)もいただきます。
大坪:食べると、やっぱり「8番の野菜らーめん」だとちゃんとわかりますね。スープが太麺(めん)にしっかり絡み、麺の小麦の味とトマトスープの味がマッチして、「ラーメン」としてちゃんと成立してます。
普段8番らーめんでは「味噌(みそ)」ばかり食べていて、あまり他のメニューには挑戦しません。でも、これはいいですね。
村中:はい、チャレンジングなメニューではありますが、ちゃんと「8番らーめんのラーメンとしておいしい」ということを開発段階から大事にしています。
たっぷりの野菜、スープ、麺の3つの要素を前提にして、「8番」らしいおいしさを目指しています。
大坪:言われるとよく分かりますね。例えば、この上にのっているひき肉の大きさが素晴らしいです。これ以上大きくなると、いため野菜の食感を邪魔し始めるし、逆に小さくなると肉の食感やうま味が感じられにくくなる。それでいて麺にもよく絡むようになっています。
食べながらよくしゃべるなという村中さんの顔。
(編集部コメント:副編の大坪にはこんなに「食レポ」の素質があったのですね。次はトッピングメニューのチーズとサワークリームの通な楽しみ方について。)
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