北陸3県で考える。コーヒー・タンブラーのある暮らし。(調査編)

2020.07.13

No. 01

始まりのメルボルン。

 

写真タイトル:ST. ALi Cafe、提供:Visit Victoria、撮影:Josie Withers 

事の始まりは、メルボルンです。オーストラリア南部のビクトリア州にある州都のメルボルン、ご存じでしょうか。

 

新型コロナウイルス感染症の影響で予定が吹っ飛んでしまいましたが、この5月にも「Australian Tourism Exchange (ATE)2020」にライターとして招待され、メルボルンを旅する予定でした。

 

地理的にも縁遠い北陸ではなかなか知られていないと思いますが、メルボルンは実は世界有数のカフェ先進地として、コーヒー業界でも高く評価されています。

 

先ほどのトレードショーを主催するオーストラリア政府観光局の広報の方によると、メルボルンのコーヒー文化は第2次世界大戦後に、イタリア人とギリシア人の移民によってつくられたと言います。

 

期間にすれば100年に満たない歴史ですが、現在は世界トップクラスのバリスタを次々と輩出するカフェ文化の「先進国」で、あのスターバックスが、撤退せざるを得なかった土地でもあります。

 

市民に地元のカフェがきちんと愛されているため、世界的な巨大企業でも割って入る余地がなかったのですね。

メルボルンは<KeepCup>の生誕地でもある。

上から2段目のカラフルな容器が、メルボルンで生まれた人気のテークアウト容器<KeepCup>。写真タイトル: The League of Honest Coffee、提供:Visit Victoria、撮影:Paul Philipson

このメルボルン、有名なカフェがたくさんあり、世界的なバリスタを次々と輩出するだけの土地ではありません。

 

オーストラリア、イギリス、アメリカの西海岸でも広く使われるテークアウト用のコーヒー容器<KeepCup>が誕生した土地でもあります。

 

KeepCupは現在、日本を含む65カ国以上で販売されています。もしかすると、どこかで目にした覚えがあるかもしれませんね。

 

 

同社の創業者はJamie ForsythさんとAbigail Forsythさんのきょうだい(兄と妹)です。もともと2人はメルボルンで人気のカフェを営みながら、自分たちの提供する紙のコーヒーカップの消費量を毎日、目の当たりにしていました。

 

一部の報道だと、オーストラリアでは、30分ごとに5万個のコーヒーカップが捨てられていると言います。イギリスでは1日に約700万個、年間で約25億個のコーヒーカップが消費されているという情報もあります。

オーストラリアの公共放送局が、メルボルンを走る路面電車に5万個のコーヒーカップを満載し、まち中を走らせるキャンペーンの様子。

 

この問題に一石を投じようと生まれた商品が、先ほどのKeepCupです。メルボルンにはこれ以外にも幾つかのブランドからテークアウト用のコーヒー容器がリリースされていて、市民は出社前などに、ひいきのバリスタが居るお店に自前の容器を持ち込み、コーヒーを愛飲します。

 

その姿に私は、かねて素朴な憧れを抱いていました。

 

その思いを観光局の方に伝えると、「Tourism Australia」のロゴが入っているKeepCupがあるため、譲ってくれるとの話になりました。

 

石川県白山市の松任海浜公園にてKeepCupと。(撮影は2020年3月)

思わず憧れのメルボルン発の容器が手に入ってしまった私。せっかくならこのKeepCupを使って、北陸でコーヒー・タンブラーのある暮らしを自分なりにスタートしてみようと思いました。

 

(次は第2回。実は「コンビニコーヒー」でもKeepCupが使える「大発見」に続きます。)

 

オーストラリア政府観光局がオーストラリアで主催する旅行業界最大のトレードショー。
カフェでエスプレッソなどのドリンクメニューをつくる職人。
空港など一部には店舗もある。
オーストラリア放送協会。
Yarra Trams社。

この記事を書いた人

坂本 正敬

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