想定を大きく超える反響
ちょっと前書き
こんにちは。今回の特集を担当する〈HOKUROKU〉編集部の副編集長・大坪史弥といいます。
北陸に暮らす人であれば知っているかもしれませんが、8番らーめんの〈野菜トマトらーめん〉が現在(※2020年)激しく売れています。
〈野菜らーめん〉の「味噌」しか普段は食べない大坪ですが、8番らーめんへこの前も行ってみると店内のお客さんがかなりの割合で食べていました。
しかも、12万食限定のメニューだと耳にします。このままの勢いが続くと9月中には完売してしまう可能性もあると聞きます。そこまでの話であれば食べずにはいられません。
そこで早速、売り切れてしまう前に、石川県加賀市にある8番らーめん本店でHOKUROKU副編集長・大坪が実食&取材してきました。その様子を今回は伝えます。
本店の店長・加藤裕也さんと本社マーケティング部に所属する村中美貴さんが取材では対応してくれました。
野菜トマトらーめんだけではなく、通常メニューのちょっと変わった食べ方についても聞いてきましたのでお楽しみに。
すぐに「8番」へ行きたくなる野菜トマトらーめんとアレンジの話、始めます。
復活を希望する声も多く全店展開へ
―― あらためましてHOKUROKU副編集長の大坪史弥です。今日はよろしくお願いします。8番らーめんはよく行きますが本店は初めて来ました。
8番らーめん本店の外観
村中:ここが、8番らーめんのスタートのお店ですね。とはいっても、もともとの店舗はここから1kmほど離れた場所にあったんです。
国道8号線の拡張工事にともなって2016年(平成28年)8月8日に現在の場所へ移転し新装オープンしました。
店内の様子
ちなみに私の実家もこの近所なんですよ。小さいころからよく食べに来ていました。
本店の店内には開業当時の写真パネルが掲げられている
―― 本店の近くで生まれ育ち今は働いているわけですね。ちょっと運命を感じます。
多くの人が知っているとは思うのですが、他の都道府県から北陸へ引っ越してきた人などはこのあたりの基礎情報を知らないと思うので、念のため確認させてください。
8番らーめんとはそもそも石川県加賀市の国道8号線沿いに開業したから8番らーめんなのですよね。
国道8号線の拡張工事にともなって2016年(平成28年)8月8日に1kmほど離れた現在の場所へその本店が移転し新装オープンしたという話でよろしいでしょうか。
村中:はい。そのとおりです。
―― その8番らーめんで販売中の野菜トマトらーめんについて今日は取材させてください。
野菜トマトらーめんが9月4日から販売されて数日が経ちました。売れ行きはいかがでしょう?
村中:それが、想定を大きく超える反響で。驚いています。
株式会社ハチバン マーケティング担当の村中美貴さん
スタートダッシュが今年はすごすぎて、このまま行くとシルバーウィークの後半には売り切れが発生するかもしれない状況になっています。
―― やっぱりですか。そんな気がしました。昨晩もお店へ実は行ったのですが、店内のお客さんがかなりの割合で食べていましたね。
村中:そうなんです。ちょくちょく店舗へ偵察に私も行くんですけど、だいたいどの組もテーブルで1人は食べてくださっていますね。
夫婦で来て2人で食べてくださる光景はよく見るのですけれど、ファミリーで来てお母さんだけが食べている光景も見ます。女性の方にすごく定着していますね。
―― 野菜トマトらーめんはいつから販売しているのでしょうか?
村中:2013年(平成25年)が最初です。北陸3県で実施した「じもとじまんフェア」というキャンペーンがきっかけです。北陸3県の地元の食材を使ったラーメンを販売する企画でした。
石川ではいしる1と加賀れんこん餅、富山はホタルイカ、福井では県産ブランドトマト〈越のルビー〉を活用した野菜トマトらーめんを期間限定で提供しました。
1番のスピードで野菜トマトらーめんがその際に売れました。期間限定販売だったのですが復活を希望する声も多く、翌年から全店展開するようになりました。
発売して今年で7年目になります。ご存じの方は告知すると「絶対に行く」と強い意思を示してくださいます。発売を待っていただいている感じが伝わってきます。
―― 確かに。8番らーめんで食べている時に〈Twitter〉検索するのが趣味なのですが、「野菜トマトらーめん」で検索したら「出たぞ!」「おいしい」といったツイートが多く見られました。
みそばかり食べてるので衝撃でした
―― 食べられるタイミングについても教えてください。野菜トマトらーめんはこの時期に毎年販売されているんですか?
村中:はい。越のルビーの生産に合わせて多少前後しますが、だいたい9月の販売になりますね。
お客さまの反応を見ていると、冬の代表メニューには〈酸辣湯麺(サンラータンメン)2〉があるように、9月と言えば野菜トマトらーめんと定着し始めているようにも思います。
―― 味は毎年変えるのですか? 今回だと、トッピングメニューにサワークリームが追加されています。ラーメンそのものの味の調整はいかがでしょう。
村中:毎年ブラッシュアップしています。越のルビーの特徴は甘みの強さなのですが、やっぱり自然の野菜なので年によって味が違います。甘かったり酸味が強かったり。
なので「今回はちょっと酸味を効かせよう」とか「後味をさっぱりさせようか」とか、毎年開発の段階を経てトマトの味に合わせ一番おいしくできるようにブラッシュアップしています。
ちなみに去年は、ちょっとすっきり系にしたんです。というのも一昨年はちょっと濃く辛味があったりして、辛くて食べられないとの声もあったからです。
しかし、昨年は昨年で一部のお客さまから「ちょっと薄い」との感想も逆に出てしまったので、また少し濃厚な味に今年は調整しました。
―― なるほど。ちょっと白状するとですね。我慢できなくて野菜トマトらーめんを昨日食べてしまいました。今日食べるのにフライングしてすみません。
食べた感想は「濃厚!」でした。くどいとか嫌な濃さではなくて、トマトのうま味ってこんなに感じられるんだという驚きの印象です。
村中:ありがとうございます。召し上がったのは初めてですか?
―― 初めてです。野菜らーめんの「味噌(みそ)」ばかり普段は食べるのでちょっと衝撃でした。これはリピートしたくなりますね。今日もいただけるので楽しみにしています。
(編集長のコメント:野菜トマトらーめんは以前にも販売されていて、さまざまな創意工夫が続けられているメニューなのですね。
次のページではラーメンの実食がいよいよ始まります。野菜トマトらーめんの到着を待つ間に8番らーめんの意外な楽しみ方についても話が及びましたよ。)
2 8番らーめん秋冬の限定メニュー。酸味と辛味を効かせた卵入りスープに細麺(めん)が特徴
オプエド
この記事に対して、前向きで建設的な責任あるご意見・コメントをお待ちしております。 書き込みには、無料の会員登録、およびプロフィールの入力が必要です。
オプエドするにはログインが必要です。