分かりやすく美しい「句読点」の打ち方と使い方を考える。新・文章読本

情報発信のチャンスを誰もが手にする時代となりました。

 

記者やライター、ブロガーなど言葉を扱う人たちはもちろん、伝達手段の発達とともに自分の言葉を伝える機会が、商売を営む経営者などにも増えているはずです。

 

そこで、分かりやすくも美しい文章論を今回は考えます。中でも注目は読点(、)です。

 

句点(。)と違って読点(、)はなんとなく感覚で打っている人も多いのではないでしょうか。

 

現に、文豪・谷崎潤一郎ですら〈文章読本〉(中央公論社)で読点(、)について「到底合理的には扱いきれない」と言っています。

 

もちろん、極言すれば、読点(、)など打ちたい場所に打てばいいわけです。文字の読み書きが本当に苦手な人に対しては「正解などないから自由に打てば」と開き直った助言もできてしまいます。

 

しかし、読点(、)を無自覚に使っていると文章がぶつ切りになったり、言葉と言葉の対応があいまいになったりと、分かりにくい文章になってしまいがち。結果として、教養のなさがにじみ出てしまう場合もあるはずです。

 

そこで「到底合理的には扱いきれない」読点(、)の問題に合理的で機能的なルールを定められないかとの思いから、富山大学准教授の宮城信さん、ならびに福井で人気の雑誌〈月刊fu〉およびポータルサイト〈ふーぽ〉の編集長を務める堀一心さんにオンラインで話を聞きました。

 

おこがましくも「新・文章読本」と銘打った特集です。

 

恐らく、小学校の国語の授業よりも、今までに読んだどんな参考書よりも、読点(、)の使い方・打ち方が合理的に理解できるはず。最後までぜひ読んでみてくださいね。

 

HOKUROKU編集長・坂本正敬

 

 

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