ローカル・WEBマガジン・レポート〈real local 金沢〉編。

2021.06.23

第3回

特定の色が付いてしまうと嫌。

〈real local 金沢〉を運営する有限会社E.N.N.の事務所。

坂本:〈real local〉全体の運営体制は分かりました。ではその一端を担う〈real local 金沢〉のコンテンツづくりについて聞かせてください。

 

サイトを見ると月に数本の新着記事が公開されています。人であったりイベントであったり不動産情報であったり、さまざまな金沢(石川)の情報が扱われています。

 

これらの記事の企画はどのようなプロセスで生まれるのでしょうか? 企画を考える人は主に小津さんですか?

 

小津:創刊時はそれこそ〈Excel〉に「こんな記事があったらいいな」「こんな人を取り上げたいな」という企画を山のように書き込んでリストアップしていきました。

 

しかし今では内部会議で決めています。先ほどもちょっと話があったように、本来は笠原の他にも編集部員が居るのですが産休中なので、今は笠原と話し合いながら企画を考えていきます。

 

笠原:後は外部のライターさんと会議する中で「今どのような話題に興味があるか」などと話して企画を考えます。

 

会議のイメージ。

坂本:外部のライターさんは何人くらい出入りしているのですか?

 

笠原:中心となって書いてくださる方は1人です。

 

小津:この方も富山の氷見出身ですよ。

 

坂本:コンテンツのタイトルは誰が決めるのでしょう?

 

小津:基本は書いた人が決めて他の人が調整します。

 

坂本:1本の記事で文字数は決まっているのでしょうか?

 

小津:最初はあるウェブメディアを参考に、長いコンテンツをつくろうとしていました。

 

しかし実際にやってみるとちょっと長いなと。時間のある人であればいいのかもしれませんが、想定する読者はそこまで付き合ってくれないと思って、もっとコンパクトに1,500文字~2,000文字を意識しています。

 

坂本:確かにさらっと読めるウェブの記事はその程度の文字数ですよね。

 

小津:もちろんそれだけの文字数に制限してしまうと、インタビュー記事などは「これ使いたかったのに」という言葉までカットしなければいけなくなってしまいます。

 

1,500文字や2,000文字でどうしても収まらない場合は、前編と後編に分けるなどの工夫をしています。

読者層のバランスがいい。

 

坂本:real local 金沢の場合はコンテンツごとのPVが表示されていますが、読者層はどのような状況なのでしょうか?

 

メディアの成り立ちから考えると関東圏の移住希望者が中心になるのでしょうか?

 

小津:石川の地元の人たちが1/3、東京方面の人たちが1/3、それ以外の地域の人たちが1/3といった感じです。

 

地元に目線が向いたメディアはそれこそたくさんあるので、real localは外に向かった目線を最初から意識しています。

 

しかし結果として地元の人たちにも読まれているので、読者層のバランスはいい状態だと自負しています。

 

 

坂本:確かにreal localの成立過程を考えると理想的な構成ですね。記事の広め方についてはどうしているのですか? 

例えば外部サイト への配信契約を結ぶとかSEO(サーチエンジン最適化)を徹底するだとか、ウェブメディアが自分たちの拡散力を高めようとした場合にセオリーとなる方法が幾つかあります。

 

小津:もちろん外部配信先からの誘いはありますが、特定の色が付いてしまうと嫌なので一切やっていません。

 

その意味で広める手法として記事の担当者などがSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を使って発信しています。

 

坂本:ただ単純にPV(ページ・ビュー)を稼げばいいというスタンスではなく、広まり方も含めてreal local 金沢らしさを貫いているのですね。

 

 

(副編集長のコメント:広まり方って大事ですよね。

 

有名なプラットフォームで取り上げられると、ページ・ビューが一気に増えます。

 

しかしページ・ビュー欲しさに、プラットフォームに向けたコンテンツをつくるようになってしまってはメディアの色は消えてしまいます。

 

過去にHOKUROKUでもニュースメディアとの連携を検討しましたが、結局連携しませんでした。

 

同じくローカルメディアを運営する者として共感する内容でした。)

〈Yahoo!ニュース〉〈SmartNews〉〈gunosy〉など。

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