車に積もった雪の落とし方
自動車に関連した除雪を今度は紹介します。
編集長・坂本の暮らす富山市中心部の駐車場では雪に埋もれた車を放置するケースが目立っています。
ちょっと屋外に駐車するだけでも屋根の上に分厚い雪が、この降雪状況では積もります。
関東で生まれ育った私は、北陸に引っ越してきて間もないころ、屋根の雪を乗せたまま信号待ちでブレーキをかけ、すべり落ちてきた雪でフロントガラスが完全に埋まってしまった苦い経験があります。
フロントガラスに大量の雪が落ちてきた場合ワイパーは無力です。雪国暮らしが長い人からすれば常識ですが北陸に引っ越してきたばかりの人は要注意です。
車の上の雪は車体の左右に落とす
一方で、雪に慣れた人も、車の屋根の上から雪を落とす場合は、落とし方に注意が必要かもしれません。思いつくままに好きな方向へ雪を下ろしてしまうと思わぬ形で、健康上のリスクが豪雪時には高まると言います。
動画投稿サイト〈YouTube〉に投稿された自衛隊の動画には「車につもった雪の落とし方」があります。
車両に積もった雪の下ろし方にも自衛隊には、ノウハウがあると言います。要点を言えば、
- 車の上に積もった雪は車体の左右に落とす
といったルールがあるそう。
前に落とせば、車を動かす際に進行の妨げになります。だからといって後ろに落とせば、これだけの豪雪です、除雪した雪が排気口をふさいでしまう怖れがあります。
排気口が雪に埋もれた状況に気付かずエンジンを始動させてしまえば、車を暖めているうちに排気ガスが車内に回ります。最悪の場合、ドライバーが車内で、一酸化炭素中毒になってしまう恐れもあるのだとか。
厚生労働省によれば、一酸化炭素中毒の初期症状として前頭部の痛みがあると言います。吐き気・めまい・後頭部の痛み・けいれん・失神がそのうちに起きて最後は死亡します。
自動車の立ち往生・孤立が北陸各地で発生しました。私の暮らす富山市では、市内から抜け出す・帰ってくるためだけに6時間以上費やした人もたくさん居ます。そのような状況になると、車内で待機しているうちに自動車が雪に埋もれ排気口がふさがる怖れもあります。
車を動かせない状態で、車内待機しながら屋根の上をこまめに雪下ろしする場面でも、左右に雪を下ろす、排気口がふさがれていないかを確認するなどの対策が求められます。
タイヤハウス内の氷雪はゴムハンマーでたたく
自動車の除雪については、タイヤ周辺の雪の処理についても補足したいと、富山で生まれ育った副編集長の大坪史弥が編集の段階で言っていました。
タイヤハウス(タイヤとボディーのすき間)には雪道の走行途中に雪や氷が詰まります。
放置するとバンパーが破損したり、ハンドルやブレーキが効かなくなったり、タイヤハウス内のカバーが外れたりする怖れもあるのだとか。
手や足で氷雪を取り除ける場合もありますが100円ショップでも売っているゴムハンマーでたたくと確実です。
スノーブラシ(車のガラス窓や屋根の上の雪を落とす道具)や除雪用のシャベルと一緒に車内に常備しておきたいと雪のない地域から引っ越してきた私に北陸生まれの副編集長が教えてくれました。
言われてみると、タイヤハウスをいつも私は放置していました。そもそも、タイヤとボディーのすき間を「タイヤハウス」と呼ぶとも知りませんでした。説明がなければタイヤ専門店の店名と誤解したと思います。
信号待ちで立っている私の目の前で、カーブを切ろうとした車のタイヤハウスのカバーが外れ「バリバリバリ」と車輪に巻き込まれる現場も今回の豪雪で目撃しました。
北陸に最近引っ越してきた人は特に注意したいですね。
(副編集長のコメント:自衛隊式のライフハック情報が次のページも続きます。雪道ドライブで発生しがちな車ガラスの曇り軽減について紹介します。)
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