自己肯定感が爆上がり
―― 地元を面白がる方法として、尊敬できる先輩を見つける、その人のようになりたいと影響を受けるといった話がありました。
できれば、あと2つほど、地方の面白がり方があると構成的にうれしいのですが(笑)
Kazu:ちょっと都会へ行って、まじで疲れたと言って地元に戻る人たち居るじゃないですか。
あれ、いいと思います。
―― Uターンという意味ですか?
Kazu:はい。言い方に注意が必要ですが、いろいろな技術が地方って遅れているんですよね。
都会で並だった人でも、地方に戻れば鬼優秀組になれます。
ほんで、めちゃくちゃ声が掛かるんですよ。「きみ、すごいね」とか「ちょっとうち来てくれないか」とか。
―― 謎の案件がいろいろ舞い込んでくるんですよね。
Kazu:そうそう(笑)
で「待て待て」と。「自分、こんなに求められる人間だったのか」と感じるようになって、自己肯定感が爆上がりすると思うんですよね。
―― 確かに、おっしゃるとおりです。
私自身も関東から引っ越してきたのですが、もともとテレビ番組の制作会社に居たので、東京のテレビ業界の人っていう「肩書」だけで、謎にちやほやされました(笑)実際は、自分だけでは何もできないのに。
Kazu:動画業界もそうなんですけど、できる人ってやっぱり都会に集中するんですよ。
最近でこそ地方ならではの動画をつくる人は増えたんですけど、最初のころは8割・9割くらいが都会、基本は東京で、地方で活動しているユーチューバー居ないんじゃねという状況でした。
基本的には今でも都内、ゲーム実況者でさえ、都内の方がみんなと交流しやすいからと、東京に居ます。
でも、人が集まれば優秀な人も自然に増えますよね。優秀な人に囲まれていると「自分駄目だなー」となる。
福井が、地方が駄目だと言っているわけではありません。競争ももちろんあります。
ただ、やっぱり都会と比べると楽です。都会で覚えたエクセルのやり方でも、仕事の進め方でも、タスク管理の方法でも、ちょっと福井にもって来るだけで、大げさに言えば、所属した会社が一気に息を吹き返す可能性もあると思うんですよね。
これは、田舎の魅力だと思います。地方の方が一流の人材になりやすいので、スケールの大きな仕事を任されやすいといった楽しさもあると思います。
―― 言い換えると、地方を、北陸を楽しむためにも都会に出なさいと。
Kazu:都会に出て戻ってきてもいいし、何か都会の技術を定期的に盗む機会をつくってもいい。
僕の場合は、事務所の付き合いもあるから、都会の技術というか情報も、超ハイスペックなバディ2などから入ってきます。
都会に出た経験が僕自身には一回もないのですが、出戻り組みたいな形になっているとは思います。
―― 故郷を一度離れて戻ってきた人の方が、客観的に地元の良さを評価できるので、地方暮らしを面白がっている印象が確かに強いです。
ちょっと乱暴に言ってしまえば、地方がつまらないと思うなら、憧れに任せて若いうちに都会に一度引っ越してしまった方がいいのかもしれませんね。
大都会の暮らしも思ったほどキラキラしていないと分かりますし、地方の暮らしの魅力も見直せます。
Kazu:皆さんは、もともと富山の方なんですか?
―― 私は、15年くらい前に関東から富山へ引っ越してきました。
ドライバー担当のHくんは富山、フォトグラファーの藤森さんは石川在住です。
Kazu:石川は、レベルが段違いですが、福井から見ると、富山もちょっと上に感じるんですよね。
―― ちょっと上ですか?
Kazu:やっぱり、なんか違うなー。だって「コストコ」あるし、アウトレットもある。
―― なるほど。どちらも動画がつくれそうですね(笑)
ちなみに、動画つくりに来られる時はぜひご一報ください。知り合いの大学生がコストコでアルバイトしています。たぶん、Kazuさんのファンです。
Kazu:分かりました(笑)
(副編集長のコメント:都会で忙殺され、地元に帰ろうかと悩む人も少なくないかと思います。
そんな人たちにKazuさんの話を伝えてあげたくなります。
次回は、最終回。地元を面白く過ごす方法3つ目をお届けします。)
オプエド
この記事に対して、前向きで建設的な責任あるご意見・コメントをお待ちしております。 書き込みには、無料の会員登録、およびプロフィールの入力が必要です。
オプエドするにはログインが必要です。