ファンに愛されながらブランドをつくった
HOKUROKUらしい特集その5(ジモトガスキ編)
北陸に移住する前、地域活性化のコンサル業を東京でしていました。地域のアイデンティティをそのころからずっと大切に考えています。
アイデンティティとは「自己同一性」という意味で一般的に使われる言葉です。何者であるか・自分らしさとは何かの探求で使う言葉でもあります。
アイデンティティという考え方を僕の仕事でも大切にして場づくりの企画や空間デザインをします。
「その店じゃなきゃ駄目」の理由が幾つ挙げられるかが長期戦で見た場合の成功方程式だと思っているからで、その方程式を満たすローカルチェーン店が北陸にはあります。
漫画家ちさこ先生と考える。北陸の「8番らーめん」が愛される理由は「なんでやろ」
(国内では)北陸にしかない〈8番らーめん〉はアイデンティティを確立したブランドだと思います。
しかも企業側の戦略というよりファンの人たちに愛されながらブランドをつくり上げた点において、あらゆる企業や店舗が学ぶべき要素をたくさん含んでいるのではないでしょうか。
ひとこと言っておきますと、この特集づくりにおいて広告宣伝費などをHOKUROKUがもらっているわけではありません。ステルスマーケティングを疑う方はご安心を。
今一度考えてみたい北陸のアイデンティティを取り上げた特集が「ジモトガスキ」のカテゴリーには並んでいます。
(編集長のコメント:HOKUROKUを創刊してからずっと「8番らーめんはネタの宝庫だな」と編集者として思っていました。
北陸の人たちに愛され、明石の言うとおりブランドをしっかりと確立しているので、その認知度とイメージをフックにさまざまな企画が考えられるからです。
とはいえ、HOKUROKUのような新興メディアが企画づくりを持ち掛けても相手にしてくれない可能性は十分にありました。
内心ドキドキしながら声を掛けたわけですが杞憂(きゆう)に終わりました。司馬遼太郎風に言えば「この有名企業のフレンドリーさはどうであろう」という感じです。
コンテンツづくりに関するさまざまな無茶ぶりに笑顔で応えてくれる懐の深さは「さすがだなぁ」と感動もしました。
HOKUROKUの業務チャットには8番らーめんの担当者と常時つながる秘密のグループがあります。
このグループチャットから今後も北陸の暮らしを豊かにする楽しい仕掛けを繰り出せていけたらいいなと勝手に片思いしています。
楽しみに待っていてくださいね。)
文:明石博之
写真:山本哲朗
編集:坂本正敬・大坪史弥
編集協力:中嶋麻衣
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