おもたせやお中元にも。「北陸の夏のお菓子」をあの人に聞く(前編)

2020.08.05

No. 03

もう手が止まらない

〈おわら煎餅〉の金型。撮影:柴佳安

食感や見た目にも夏らしいお菓子が続きました。

 

ここでちょっと視点を変えて(別に夏らしくないという意味ではありませんが)タマネギ味のおかきやせんべいを紹介します。

 

汗をかいてミネラルを失う夏にちょっとした塩味を感じられる「悪魔のような」おかきと、富山の夏の終わりに催される大きな祭りと深く結び付く素朴なせんべいが登場します。

 

こんな夏のお菓子もすてきだなあと思いました。

「悪魔のおかき」山﨑義樹さん(プロダクトデザイナー)

撮影:大坪史弥

〈玉葱おかき〉御菓蔵(富山県砺波市)

「富山県の砺波市に引越しして近くにある工場で直接購入したのがきっかけです。『何かヤバイものが入っているのでは?』と思うくらい手が止まらなくなります。
 
われ(割れ)おかきの大袋でわが家は購入していますが、食べ残さないくらい止まらないです。」
御菓蔵(おかくら)の〈玉葱おかき〉はどんなお菓子?
 
“玉ねぎの風味を引き出してやわらか仕立てのおかきに仕上げました。”(御菓蔵(おかくら)の公式ホームページより引用)
 
〈玉葱おかき〉
価格:18枚500円(税抜)
※賞味期限は製造から4カ月。保管は常温。

Hokuroku

 
山﨑義樹(やまざき・よしき)
プロダクトデザイナー。富山県小矢部市生まれ、富山県高岡市の鋳物メーカー、デザイン事務所に勤務した後、BLOCKDESIGN(ブロックデザイン)を設立。Designノyamazaki yoshikiに屋号を変更。プロダクトブランド〈なにがし〉を立ち上げる。

「おわらの里、やつおの素朴なおやつ!」原井紗友里さん(株式会社OZLinks・代表取締役)

撮影:原井紗友里

〈おわら煎餅〉花島おわら堂(富山県富山市)

「富山県の高岡にある大野屋の〈とこなつ〉、同じく富山県の八尾にある小蔵亀寿堂の〈麩まんじゅう〉など大好きなおやつはいっぱいありますし、〈おわら煎餅〉って夏らしいのか疑問は残ります。

 
ただ県外だけでなく富山県内の営業に行くとき必ず持っていく私の相棒で、観光拠点〈越中八尾ベースOYATSU〉の隣にお店があるため、せんべいを焼き上げる日はOYATSUまでいいにおいがします!

 

1枚1枚手焼きで、ほんのりゴマの香りのする素朴なおいしさ。老若男女、世界中の人に喜んでいただける八尾の隠れた銘菓です!

 

おわらの歌詞が焼印されており、食べながら歌を解読するのも楽しい。(今年は中止になりましたが)9月のおわら、もうすぐだなーと感じる逸品です。」

花島おわら堂(はなじまおわらどう)に聞いた。〈おわら煎餅〉はどんなお菓子?

 

「1枚ずつ手焼きしております。おわらの版(焼印)は8種類あります。林秋路さんの字・画で、おわらの歌と歌にちなんだ絵をお楽しみください。」

 

〈おわら煎餅〉

価格:(10枚箱入り)1,000円(税込)、お店では2枚入160円(税込)の単品もあり。

※賞味期限は製造から1カ月。保管は常温。

撮影:柴佳安

原井紗友里(はらい・さゆり)
株式会社OZLinks・代表取締役。越中八尾で通年観光に挑戦し続ける観光拠点〈越中八尾ベースOYATSU〉のおかみ。着物アップサイクルブランド〈tadas〉も運営し、八尾町の魅力を発信し続けている。

 

副編集長のコメント:富山のおかき・せんべいが続きました。米も水もおいしい北陸です。きっと石川にも福井にもおいしいおかきとせんべいがたくさんあるのでしょうね。次は第4回。夏らしい冷菓へと続きます。)

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