おもたせやお中元にも。あの人の夏のお菓子。(前編)

2020.08.04

No. 02

いつしか僕は「月よみ山路の人」になっていく。

写真提供:松葉屋。

夏のおもたせのお菓子と言えば、和菓子を連想する人も少なくないのではないでしょうか。

 

お盆などで幅広い年代の人と顔を合わせる機会が普段よりも増える夏。年代を問わず、誰にでも好まれる和菓子が、結局は選ばれるのかもしれませんね。

 

前編にも、甘納豆からあんを使った定番の食べ物まで、いろいろなお菓子がそろいました。

 

誰かに贈る前には、まずは自分へのご褒美として、試食をしてみてはいかがですか?

「夏こそ養生。身体にやさしいお菓子を」出地瑠以さん(フォトグラファー)

久保田製菓(福井県福井市)の<福井の甘なっとう>

写真提供:久保田製菓。

「お仕事を一緒にしているデザイナーさんのお勧めで知りました。その後は個人的にも知り合いになり、久保田さんのファンです(笑)
 
久保田製菓さんの甘なっとうは、パッケージも素敵だしギフトにも自分へのご褒美としても最高です。
 
もちろんスーパーに売ってるジャンクなお菓子やアイスも最高においしいのですが、優しくて心身ともに癒やされ、身近にある特別なお菓子です。
 
夏のお墓参りの時期に親戚と一緒に扇風機にあたりながら、緑茶のお共に、なんて想像するだけでも幸せです。もちろん想像するだけじゃなくて、普通に食べますが(笑) 
 
今年もお墓参りのついでに、親戚の家に立ち寄って甘なっとうと緑茶をよばれよーっと(笑)」
久保田製菓(くぼたせいか)の<福井の甘なっとう>はどんなお菓子?
 
“白花、ささげ、えんどうを使用した高級各種甘納豆。冬期限定で福井県あわら産とみつ金時を使用した、さつまいもの甘納豆も製造しています。
 
選びぬかれた豆だけを使い、1つ1つ丁寧に心をこめて仕上げた昔ながらの味です。小売を始め、御進物用の箱入りも承りますのでぜひご利用ください。”
(久保田製菓の公式ホームページより引用)
 
<福井の甘なっとう>
 
久保田製菓

Hokuroku

写真提供:出地瑠以。

出地瑠以(いづち・るい)

1983年(昭和58年)福井生まれ。フォトグラファー。東京とハワイでの活動を経て、現在は拠点を福井に移し活動中。コロナの影響でライブやフェスにいけない日々に、すごいストレスを感じている。どこまでも能天気で記憶力の悪い人。

「おいしいと無理なく続く文化」山川さつきさん(株式会社コラレアルチザンジャパン取締役、建築家)

溝口梅華堂(富山県南砺市)の<あんころ餅>

撮影:大坪史弥。

「友人から毎年この時期にいただくので、季節を感じる一品です。
 
少し大きめのあんころ餅で、甘過ぎず、あんも、もちも滑らかでおいしいのはもちろん、夏にしかいただけないところが、季節感があっていいですよね。
 
城端ではお盆に食べる習慣があるそうです。」
溝口梅華堂(みぞぐちばいかどう)の<あんころ餅>はどんなお菓子?
 
“善徳寺の目の前にある、溝口梅華堂の、あんころは一般的なあんころ餅より大きめです。こしあんも、甘すぎず、餅もやわらかく、美味しいです”
(北陸物語より引用)
 
<あんころ餅>
 
溝口梅華堂

Hokuroku

写真提供:山川さつき。

山川さつき(やまかわ・さつき)
兵庫県生まれ。金沢工業大学工学研究科博士前期課程建築学専攻卒業後、プランテック総合計画事務所入社。2009年(平成21年)中国上海へ、多くの商業建築の設計に携わる。2011年(平成23年)トモヤマカワデザインを山川智嗣と共同設立。株式会社コラレアルチザンジャパンを山川智嗣と共同設立後、上海でのオリエンタルなデザイン経験を古民家改修で表現する。

「丁寧な仕事の代表作」中西研大郎さん(株式会社芸藝代表)

松葉屋(石川県小松市)の<月よみ山路>

写真提供:松葉屋。

「今もやっているのかは分かりませんが、以前テレビで「ハムをお土産に」というコマーシャルがありました。その中で「ハムの人」という言葉が使われていました。

 

それにならったわけでもないのですが、「ばかの一つ覚えです」と言葉を添えて、いつも同じお菓子を持っていきます。

 

相手の状況はどうか、季節感はどうか、気を遣い過ぎればかえって気を遣わせてしまうのではないかなど、悩み始めればキリがありません。

 

でも、開き直って北陸の「イナカモン」がいつも同じ物を持ってくると、それはそれで僕というキャラクターと一体になって、いつしか僕は「月よみ山路の人」になっていく。

 

手渡したときに「あぁ、またこれだね」という目をしながら、相手のほおが緩む顔を何度見たことか。これからも、見ることになると思います。」

松葉屋(まつばや)に聞いてみた。<月よみ山路>はこんなお菓子。

 

「嘉永5年(1852年)の創業当時の製法にこだわり、1さお1さお、手づくりしております。ぎっしり入った大粒のくりと、控えめな甘さが特徴です。天皇陛下が石川県にお越しになった際(当時、皇太子殿下)、ありがたくもお茶菓子にご指名をいただきました」

 

<月よみ山路>

価格:1さお 750円(税込)

※賞味期限は製造日より10日間。

 

松葉屋

http://www.matsubaya.jp/

提供:中西研大郎。

中西研大郎(なかにし・けんたろう)
北陸(石川、福井、富山)をテーマにしたセレクトストア[g]iftや、園芸のビジネスを手掛ける。株式会社芸藝(うんげい)代表。

 

(「いつしか僕は『月よみ山路の人』になっていく」って、いい言葉ですね。同じお菓子を愚直に贈り続けるなんて選択肢も素敵です。次は第3回。おかきやせんべいに続きます。)

富山県南砺市。

富山県南砺市。

この記事を書いた人

坂本 正敬

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