こんなの「できる・やる」らしいニュース

2025.03.18

No. 35

「土着醸造」ってなんだ?クラフトビール醸造所〈NAT.BREW〉展覧会がD&D富山で開催中

 

富山県民会館1階にある〈D&DEPARTMENT TOYAMA〉のギャラリーで、クラフトビール醸造所〈NAT.BREW〉の取り組みを紹介する展覧会が2025年(令和7年)2月13日(木)4月13日(日)まで開催されている。

 

展覧会のタイトルは「BREW NATIVE. -醸造を通してまちの文化をつくるNAT.BREWの取り組み-」。

 

富山県南砺市井波地域で2022年(令和4年)に創業したNAT.BREWは地元の素材を生かしたクラフトビールを「土着醸造」というコンセプトの下で元ワイン醸造家の望月俊祐さんが醸造している。

 

これまでに同醸造所がリリースしたお酒と、南砺市井波産の木だるを使った新たな取り組みを紹介しながら、活動の根底にある「土着醸造」の考え方をひも解き、まちの個性と文化を進化させるヒントを考える。

 

開催時間は10:00~19:00で入場無料。併設するダイニングでの食事やショップでの買い物も併せて楽しめる。

 

NAT.BREWのクラフトビールもショップでは購入可能。D&DEPARTMENT TOYAMAとコラボレーションして開発したハードサイダーもある「らしい」。

 

HOKUROKU編集部のコメント:この前、事務所に遊びに来てくれた富山の劇団員が「おいしいIPAビールがあるので、一緒に飲みましょう」と何本かのビールを持ってきてくれました。その中に〈KUMA MASSIGURA〉というビールがあり、その製造者がNAT.Developmentでした。原材料名を見ると干し柿と書かれていて、そのとおり、飲んでみると、フルーティーな甘みととろみがほのかな苦みの中に感じられました。これも、同じ南砺市で有名な干し柿をビールに使おうという土着醸造の1つなのでしょうか。なんであれ、うまかったー。坂本編集長

 

いろいろと私もお手伝いさせていただいているNAT.BREW。土着醸造とは、その土地を醸す醸造所として、地元の農産物を使うだけにとどまらず、地元に開かれたイベントを開催したり、ホップを使ったグリーンカーテンを地元保育園でつくり、そのホップでお酒をつくったりといった活動も含まれます。新たな挑戦として、井波で製造のたるで熟成酒をつくり、地元産木材に新たな価値を与えるといった活動も始めています。本展示では、そういった取り組みも紹介されてますのでぜひ、ご覧いただければ幸いです。 武井開発P

 

まず「土着」という言葉が好きだ!遠い国からわざわざ調達したり、外に出かけたりしないと成立しない仕事は終わりにしないと常日ごろから思うところです。クラフトビールは、その存在だけでありがたいものです。まちの文化レベルの向上にも寄与するし、地域の品質を確実に上げてくれるお宝的存在。射水市にもクラフトビール、できないかな……。明石P

 

文:高橋舞衣
編集・翻訳:坂本正敬

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