エネルギー自給実現へ〈SATOYAMA GRID モデルルーム〉お披露目&体験会が珠洲市で開催
石川県珠洲市真浦町に、エネルギー自給の仕組みを体験できる〈SATOYAMA GRID モデルルーム〉が完成し、2025年(令和7年)4月26日(土)27日(日)にお披露目、および体験会が開催される。
この取り組みは、真浦集落を拠点に、100年後の豊かな暮らしを実験するプロジェクト〈現代集落〉の一環。「地域資源の循環型村」を目指し、2020年(令和2年)から同集落を、自給自足化する構想が練られてきた。
能登半島地震と豪雨を経て、非常時・通常時を問わず、水、電気、熱を使える仕組み「SATOYAMA GRID」を各分野の専門家と共に開発し、モデルルーム完成に至った。今年度、5~10棟の実装を集落内で目指す。

今回のお披露目&体験会ではモデルルームが一般開放される。26日(土)13:00〜16:00は、来賓を招いての活動報告やワークショップがメイン。
27日(日)10:00〜16:00は、フィールドワーク、まき割り体験、ペレットストーブで芋煮をつくる会などのイベントが行われる。
開催時間内は、モデルルームを自由に内覧できる「らしい」。
(HOKUROKU編集部のコメント:何か事を起こす時、力強いコンセプトを発信するって大事だと思いました。言ってしまえばオフグリッドなのですが、あえて「SATOYAMA GRID」というあたり、すてきだなと思うんです。いや、僕が理解できていないことが他にあるのかもしれませんが。昨年、こちらにお邪魔するチャンスがありながらも、当日の体調不良で行けなかったことを思い出します。明石P
昨年、試泊させていただきました。当時も地震の影響がひどかったですが、その後の大雨の影響もありました。その中で「SATOYAMA GRID」を掲げて活動し始めた姿を見て、人の強さと災害時のインフラについてあらためて考えさせられました。景観もとても素晴らしく、これからの集落の方向性を考えるいいきっかけになると思います。ぜひ足を運んでみてください! 武井開発P
武井と同じ感想です。昨年、ちょっと現地にお邪魔した時、震災、豪雨の傷跡がむき出しの奥能登を見て、怖くなりました。大地の裂け目から、息をひそめるような地球のエネルギーが感じられ、自然の持つ暴力性に打ちのめされもしました。これほど巨大な力の前に人間の営みなど無に等しいとすら感じましたが、その奥能登で、プロジェクトメンバーは理想の実現に向けて歩みを続けています。このお披露目の話を聞いた時「家族を連れて行きたい!」と心の底から思いました。特に、わが子に見せてあげたかったです。しかし、よりによってこの日、真浦とはほぼ対極の価値観を持つであろう場所に家族で出かける予定がかなり前から入っていて断念しました。なんだか、ちょっと恥ずかしいです。限られた時間の中で、どこに出かけるのか、何を選ぶのか、もうちょっと意識的にならなければ駄目だなと思いました。成功を祈ります。坂本編集長)
文:高橋舞衣
編集・翻訳:坂本正敬
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