福井銀行が株主総会を日曜日に開催。北陸初【25年前の今日の出来事】

 

北陸の企業としては初めて、一般株主の参加しやすい日曜日に福井銀行（本店・福井市）が株主総会を開催した。

 

「サンデー株主総会」は、女性や親子連れなどの参加者が見られるなど、開かれた株主総会として一定の結果を残したものの、あいにくの雨天で166人の出席（前年度よりも７人増）にとどまった。

Ｑ．日曜開催の株主総会って珍しいの？

３月期決算会社の定時株主総会は、事業年度末の３月から３カ月が経過した６月に開催されるケースが多く、６月最後の営業日（平日）から見て前営業日（平日）にかつては特に集中した。

 

例えば、1999年（平成11年）６月30日は水曜日なので、６月29日（火）が「集中日」となる。

 

３月末決算会社の多くが「集中日」に株主総会を開いた理由は、特殊株主（いわゆる総会屋）の介入を同日開催によって困難にし、株主総会を荒らされないようにするため。

 

25年前の1999年（平成11年）当時は９割近くの上場企業が「集中日」に定時株主総会を開催していた。

 

しかし「集中日」での株主総会開催は同時に、平日参加が難しい株主（個人株主）に不便が出るなど問題視されていた。

 

その後、特定の日に開催が集中する「集中日」開催の比率は下がり続け、2018年（平成30年）の時点で３割程度となった。ただ、６月最終週の平日に開催日が集中する状況は今も続いている。

参考
福井新聞
北國新聞
富山新聞
株主総会集中率の低下に限界感 - 大和総研
根強い株主総会の６月開催、集中率59％に－ガバナンス改革の遅れ懸念 - Bloomberg