雪国の「冬服コーデ」の正解を長靴から逆算して考える
北陸の冬には雪が降る、当たり前の話ですが、2021年(令和3年)の冬はその現実をとことん思い知らされましたね。
「やぼったくなるから履きたくない」と長靴ファッションをかたくなに拒否する若者であってもこれだけ雪が降れば考えを曲げざるを得ないはず。
ただ、長靴(ロングブーツ)は見た目の面積が大きく存在感もあります。「大雪の日だけだからなんでもいいや」と諦めにも似た気持ちでコーディネートを考えると、その瞬間に生まれる見た目の残念な印象は誠に強烈です。
露骨に言ってしまえば「THE・田舎者」が出来上がってしまうわけです。
北陸のような雪国の冬には手放せない・履かざるを得ないアイテムなのですから、全身のファッションを長靴ありきで装う技術はないのでしょうか?
そんな悩みを解決するべく、オーダースーツの専門店〈the Measuring order salon〉を金沢市や富山市で経営する藤田伸朗さんに、長靴から逆算して考える冬服の「正解」を今回の特集づくりでは教えてもらいました。
オーダースーツ専門店をオープンする前は有名アパレルブランドで勤務し、セレクトショップを立ち上げた経歴もある、ファッションのプロフェッショナルが藤田さんです。
手持ちの長靴を使って、どのような色・特徴のある洋服を合わせるとオシャレなのか、そんな話から始まって、長靴を買い替える際のポイント、さらには「靴磨き職人」による長靴の手入れ方法にまで話は及びました。
ファッションアイテムの組み合わせだけで単に完結するのではなく、行く場所も含めてコーディネートを計算して組み立てる、そんな心掛けを一人一人が持てば、北陸の暗いまちの景色を変えられるかもしれないといった深い話も出てきます。
そろそろまた冬が始まります。ぜひ読んでみてください。もちろん、レディースの話もありますよ。
HOKUROKU編集長・坂本正敬