長靴から逆算する。雪国の冬服の正解。

2021.01.28

vol. 03

北陸の空が暗いのに、服装まで暗いのはどうなんだろう。

サイドゴア(左)とスノーブーツ(右)。

大坪:先ほどスーツの場面で、ショートの話が出てきました。

 

長靴のもさっとした感じの見た目を嫌がって、スノーブーツなど、ショートタイプを好んで履く若い世代も多いと思うのですが、ショートの長靴に関するコーディネートについてはいかがでしょうか。

 

藤田:そうですねショートのタイプだと、僕がイメージする長靴として、サイドゴアやスノーブーツぐらいの高さを前提に話します。

 

メンズとレディースでもちょっと違うと思うんですけど、メンズだったら、ジーンズとかカーゴパンツを合わせるといいと思います。

 

ショートの長靴は本来、革靴だったアイテムのゴム版だと思うんですよ。素材が違うだけで、そこまで普段のコーディネートと大きく変える必要ないかなと思います。

 

ただゴム靴の色って黒など暗い色に限定されますよね。そうなってくると合わせやすいのは、ジーンズとかカーゴパンツかなと思いました。

 

ゴム製のローファー。

例えばこのローファーは、ゴム製のレインシューズです。

 

本来は革でつくられる靴を、全部ゴムでつくっています。このまま海にも入れるくらいです。こうしたゴム靴を履くときは、普通のジーンズと合わせています。

 

こうした履き口がショートなタイプの靴は冬に限らず、6月くらいの梅雨時に履いてもいいと思います。梅雨時にロングの重厚な長靴を履くと重くなりすぎてしまいます。

 

長靴は決して冬だけ履くアイテムではないので、ショートは雨が降った時とか雨の多い時期に履く、ロングは雪深い北陸の冬に履くという使い分けをすると、いいと思います。

 

なのでロングのタイプを一足、ショートのタイプを一足持って、シーズンで分けて履きわけると良いと思います。季節で履き分ければ長持ちもします。

暗い長靴に何色を合わせるというよりも、男臭いアイテムを合わせて雰囲気をつくる。

大坪:先ほど、ゴム靴の色は黒など暗い色が多いという話がありました。

 

ショートもロングも同じだと思うのですが、暗い色の靴に対して、服装はどういう色使いのコーディネートを考えるといいのでしょうか。

 

僕も先ほどの試着で、「北陸の空」と指摘されましたが、放っておくと暗めのコーディネートになってしまうと思うのです。

 

これまでの話や僕の試着時のアドバイスをまとめると、全体で3色、多くて4色を規準に、上下でメリハリをつけて、上着にはちょっと明るい色があってもいいという話がありました。

 

 

藤田:おっしゃる通り、北陸の空が暗いのに、服装まで暗いのはどうなんだ、と思ってしまいます、と、岡山出身の相賀くんもよく言ってます。

 

なので、特に面積の大きい暗い色の長靴には、例えば、レディースだったら、白いパンツを合わせて、その上にニットを着たりするコーディネートが格好いいと思います。

 

メンズの場合も同様にはっきりした色使いがいいかなと思います。

 

大坪:先ほどの話で言えば、洋服の色がごちゃごちゃしていない、面積の大きい色の服もいいと教えてもらいました。

 

藤田:はい。ただ、ちょっと矛盾するようですが、メンズの場合は色よりも、コーディネート全体のストーリーとか背景にこだわると、格好良くなると思います。

 

大坪:どのような意味でしょうか?

 

藤田:例えば、トータルをカントリーなアイテムでまとめてみたりとか。

 

メンズの場合は、色使いがどうというより、全体的な雰囲気で見せられるんですよね。

 

ですから、暗い長靴に対して、上下にメリハリをつける、あまり色をごちゃごちゃしない、色の面積の大きい服を選ぶといった最低限のポイントだけを押さえて、後は男臭いアイテムを合わせ、全体の雰囲気をつくるといいのかなと思います。

冬服の長靴の正解。その6。

メンズの場合、暗い長靴には、男臭いアイテムを合わせて、全体の雰囲気をつくる方法もある。

大坪:男臭いアイテムとは、具体的にどのようなものがいいのでしょう?

 

藤田:ブランド名で言うと<FILSON(フィルソン)>や、さっき言ったBarbourのジャケットなど、アウトドアウェアやワークウェアみたいなルーツに持つ服や小物がお勧めです。

 

藤田さんの長靴は、Le ChameauとFILSONのダブルネーム。

長靴はそんなに頻繁に買い替えるものではなく、合わせるスタイルもそんなに頻繁には変わりません。男性の場合は着る洋服も普遍的なデザインがいいと思います。

 

長靴を履く年齢層って、結構上だと思うんですよ。20代の子ってあんまり履かないですよね?

 

大坪:確かに事前取材でお邪魔した靴屋の店員さんも、若い人は長靴を買わないと言っていました。

 

藤田:恐らく、長靴をよく履いている年代層は、30代とか40代以降だと思います。

 

これぐらいの年代って、もうトレンドを追う層ではないんですよ。着る服もトレンドを追わずに、普遍的なデザインの洋服を選んだ方が良いと思います。

 

(編集長の一言:若者が長靴を履かない、その気持ちはよく分かります。

 

筆者も20代の後半で北陸に引っ越してきてから、しばらくは長靴を履きませんでしたから。

 

しかし、ある年に長靴を履くようになって、地元の年配の人に「いよいよ履き始めたな。ようこそ雪国へ」などと言われた記憶があります。

 

さて、次はお待ちかね、レディースの話です。もともとおしゃれなHOKUROKU編集部の中嶋麻衣が登場するため、意外に話がとんとん拍子で進んでしまった点が、ちょっと心残りです。

 

ある意味で、人選を間違えたかもしれませんね。いずれにせよ、女性にも役立つノウハウが学べますので、引き続き読んでみてくださいね。)

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オプエド

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