続・四半世紀(25年)前新聞

2024.06.18

第7回

「首都機能移転」の公聴会が金沢市で終幕【25年前の今日の出来事】

 

大阪で始まった国会等移転審議会の公聴会が9会場目の金沢市で18日に終幕し、首都機能の移転計画案に対して賛成、反対、その他の数が出そろった。

 

事前に公募・選定した全72人の意見発表者(各会場8人)の意見を集計した結果、34人が賛成、23人が反対、15人は賛否を明示しない立場となった。

 

候補地視察、公聴会シリーズを終えた同審議会は、第一次候補地の「北東」「東海」「三重・畿央」の中から移転先を1カ所に絞り込み、新首都の最適地として首相に答申する予定。

Q.首都機能移転って何?

1996年(平成8年)12月19日に、内閣総理大臣の諮問機関として法に基づき設置された国会等移転審議会が、首都の移転先候補地選びのために計31回の調査審議を重ね、首相に結果を答申した(意見を申し述べた)一連の流れ。

 

国民の意見を広く聴取する目的で1999年(平成11年)に開催された公聴会後には、国会等移転審議会が最終候補地を1カ所に絞り込んで答申する予定だったが、候補地の評価手法が確立されていないなど調整が難航し、3カ所の候補地を同年の12月20日に最終的には答申した。

 

3カ所の候補地は「栃木・福島地域」「岐阜・愛知地域」「三重・畿央地域」。

 

答申内容は翌日、内閣総理大臣によって国会で報告されたが、2000年(平成12年)12月に国会等移転審議会の全委員が任期満了で退任した後、議論は盛り上がっていない。

参考
読売新聞
朝日新聞
国会等移転審議会とは - 国土交通省
委員名簿 - 国土交通省

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