おもたせやお中元にも。「北陸の夏のお菓子」をあの人に聞く(後編)

2020.08.12

No. 03

まちっ子の夏のおやつ

 

前編にもみそまんじゅう本舗竹内(石川県七尾市)の〈ふっくら〉、河田ふたば(石川県小松市)の〈葛ごおりアイスバー〉とアイスが登場しました。

 

選ぶ人・場面が限定されますが、やはり夏のアイスの差し入れは受け取る側もうれしいですよね。

 

後編に登場する冷菓は偶然にも富山のまちなかで生まれ育った2人が選んだ同じアイスモナカが登場します。

 

富山市の中心部に居る友人や知人、仕事関係の人に何か気の利いた手土産を渡したいという場合はぜひ役立ててくださいね。

「昔ながらの優しいモナカアイス」秋吉克彦(染ときもの秋吉屋・5代目店主)

撮影:坂本正敬

〈アイスモナカ〉平野屋(富山県富山市)

「子どもの時から頂いたり、たまに買いに行ったりして誰でも普通に親しんでいたアイスクリームです。

 

20分くらいで行けるお宅にうかがう時に限定されるので利用できる場面は限られますが、お土産として持っていくととても喜んでもらえます。

 

自分も子どもの時に頂いてとてもうれしかったと覚えています。最近は少なくなりましたが以前はよく頂きました。

 

自分はバニラ・抹茶・小豆を同じ数だけ買って持っていくのですが、値段も1個120円と値ごろなので10個ぐらいは持っていくといいと思います。

 

たくさんもらったうれしさとどれから食べるか迷う楽しさもあります。

 

味も優しく後味がさっぱりな素朴な味で、濃厚な味が主流のスイーツがはやる中かえっておいしさを感じます。

 

最近は100円ショップでも保冷材や保冷バッグを買えますので、用意して買いに行ってもいいと思います。」

平野屋に聞いた〈アイスモナカ〉とはどんなお菓子?

 

「75年くらい前から日本でアイスクリームの大衆化が始まるとともに、ずっとつくり続けているアイスモナカです。

 

アイスは自家製で、こくがありながらもさっぱりとした味を心がけていて、ご高齢の方にもご愛顧いただいています。

 

お中元として東京はもちろん九州・青森など地方への配送注文もいただいております。」

 

〈アイスモナカ〉
価格:(バニラ1個)120円(税込)
※要冷凍保存。

 

平野屋
hiranoya@cream.plala.or.jp

写真提供:秋吉克彦

秋吉克彦(あきよし・かつひこ)

富山のまちなかで生まれ育ち大学から首都圏へ。30歳でUターンし実家の呉服店を営みながら定期市〈越中大手市場〉の運営など地域の活性化に腐心しています。

「まちっ子の夏のおやつはアイスモナカ!」室伏昌子(NPOまちなかライフスタイル研究会・理事長)

撮影:坂本正敬

〈アイスモナカ〉平野屋(富山県富山市)

「平野屋さんは昔食堂をされていて、以前の職場が近かったこともあり時々アイスモナカを配達してもらっていました。

 

ランニングシャツを着たお父さんがバイクで袋に入ったアイスモナカを届けてくれて、たいてい1個おまけがついてるのがうれしかったです。

 

やはり一番好きなのは抹茶。市販のアイスクリームとは違うあっさりと素朴なアイスとパリッとしたモナカの小ぶりのアイスは飽きない味。

 

富山には幾つかアイスモナカのお店があります。夏の手土産には喜ばれるおやつ。ただしアイスボックスは必要です!」

〈アイスモナカ〉
同上。

写真提供:室伏昌子

室伏昌子(むろふしまさこ)

NPOまちなかライフスタイル研究会理事長。平野屋さんのある千石町通のギャラリー〈アートスペースカワモト〉で奇数月に「まちのかたり場in城下町」を開催する。

 

副編集長のコメント:次は第4回。北陸のようかん2連発です。)

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