このところ、雑草むしりが最大の娯楽です。庭に生えている雑草を、まだまだ勢いが弱く、蚊の来襲にも怯えずに済むこの時期に、片っ端から抜いてしまおうと思って日課にしています。
なんでもそうですが、一度やり始めると楽しくなって「やめられない止まらない」感じになりますよね。
それこそ私、生まれて初めて、雑草を抜く夢を見ました。もはや、道端に生えている雑草すらむしりたくなります。
また、雑草を抜こうと地面に顔を近づけると、いろいろな発見もあります。例えば、コケにもさまざまな種類があると学んだり、巨大なミミズが庭の地面の下に暮らしていたと気付いたり、雨のたびに雑草が勢いを増す様子が分かったり。
雑草が目立たなくなり始めると今度は、日本式の庭なので、コケの上に落ちている枯葉や茎、花の軸が目立つようになります。
その枯葉や枝や花の軸などを、コケを傷つけないようにほうきではき、細かい個所は手で拾っていると、ゾーンに入って集中力が極度に高まったり、ハイになって止まらなくなったりする瞬間もやってきます。
造園業の人たちも、きっとこんな気持ちで、庭を奇麗に管理しているのかもしれませんね。
今の悩みは、雑草がなくなり、拾う枯葉もなくなった後の話です。この勢いや思いを、何にぶつけたらいいのでしょう。それこそ、土が露出している庭の一部にコケを生やそうと動き出しているかもしれません。
なんであれ、一所懸命に取り組めば、全く興味関心のなかった世界でも、その向こう側に楽しさがあると、今回の雑草むしりで知りました。世の中、学びに満ちあふれていますね。
今週も、HOKUROKUをよろしくお願いします。
HOKUROKU編集長・坂本正敬