「ブドウの涙」って言葉をご存じでしょうか。

 

先日、石川県羽咋市にあるブドウ農園〈ITAYA farm〉のワイン加工用ブドウ畑にお邪魔した時、農園のオーナーに教えてもらった言葉です。

 

3月の後半ごろ、気温が上がって、冬眠していたブドウの木が目を覚まし、大地から水を吸い始めると、その水が、剪定(せんてい)した枝の先端からしたたり落ち始めます。

 

その透き通ったしずくをしゃがみ込んでのぞいてみました。春の大気や大地のミネラル、農園近くにある海の潮風がたっぷりと含まれているように感じられて静かに胸が高鳴りました。

 

こうした学びや体験って、現地に実際に足を運んでみないと得られないですよね。

 

自分の足で農地を歩き、季節の移ろいと潮騒を感じながら、ブドウの木から水がしたたる様子を目撃する。大人はもちろんですが、子どもの原体験としても、とても貴重だと思います。

 

「いいなー」

 

と思った方、安心してください。そのITAYA farmで、ワイン加工用ブドウの木の苗木を植樹する体験会が今週末に開催されます。

関連:羽咋市のブドウ畑〈ITAYA Farm〉でワイン醸造用ブドウの苗木の植樹体験会が開催

土曜日と日曜日、午前と午後の部に分かれているそうですが、それぞれに定員が決まっています。定員に達し次第、募集は打ち切られてしまいますので、興味のある方はお早めに申し込んでみてはいかがでしょうか。

 

そもそも、ITAYA Farmのある羽咋市の砂丘地には、このような機会がないとなかなか行かないと思います。同行した、金沢市に暮らす友人に聞いても「初めて来た」と言っていました。

 

農地のある場所そのものが、外界と隔絶した非日常の雰囲気を持っています。そのブドウ畑で、ワイン加工用のブドウの苗木を植樹する、普段、土に触れる機会が少ない人には忘れられない体験になるでしょう。

 

花見やお出掛けなど、忙しい時期だとは思いますが、ぜひともチェックしてみてくださいね。

 

ちなみに編集部は今、いろいろな過去のコンテンツを英訳しているところです。昔のコンテンツを見直すいい機会にもなっています。フル英訳の完了もそう遠くなさそう。

 

「それがどうした?」って言われたら確かにそのとおりですが、北陸から世界へと直接つながる道を整備したいなと思っています。

 

今週も、HOKUROKUをよろしくお願いします。

 

HOKUROKU編集長・坂本正敬