ドイツのザクセン州に取材で行ってきました。この地域は工芸が盛んで、磁器で有名なあのマイセンもザクセン州にあります。

 

マイセンの社長直々に工房内を案内してもらう好運にも恵まれました。いやあ、良かったです。

 

なぜ良かったかと言えば以前、石川県白山市にあるニッコーの工場見学を特別にさせてもらった経験があったからです。

 

磁器づくりの工程が一定のレベルで分かる上に比較もできて、余計に楽しめました。

 

マイセンと言えば世界的な知名度を誇りますが正直に言って、そんなに違いはなかったと思います。

 

強いて言えば、マイセンの工房には美術館があり、腕利きのシェフを抱えたレストランがあるくらいでしょうか。

 

産業観光地としてしっかりお金が投入されているのでマイセンの方には世界中からすでに人が集まっていましたが、ニッコーの担当者も(見学させてもらった時)産業観光にこれから力を入れていくと言っていました。

 

本当に北陸も、やりようによってはいろいろな拠点をつくれると感じます。

 

ドイツの木彫りの職人や革手袋の職人の工房も訪ねましたが「北陸、全く負けてないぜ」という感じ。

 

まあ、工房を取り囲むまち並みの美しさでは完敗ですが、その辺を言っても仕方ないので、やれるところからやろうぜというスタンスが大事ですね。

 

早速、北陸の各地に居るキーパーソンにいろいろ情報を伝えてきました。

 

産業観光についてのコンテンツを〈HOKUROKU〉でもかつて企画していた時期があったので、この辺でもう一度、考えて直してみようかなと思います。

 

このコラムでも何度も書いていますが今、世界から寄せられる日本への関心はすさまじいです。

 

金沢からさらにもう一歩、北陸の奥まで人を呼び寄せるために、それぞれの持ち場で工夫していきましょうね。

 

HOKUROKU編集長・坂本正敬