すみません。HOKUROKU、Wikipediaデビューしちゃいました。

2020.08.28

vol. 05

価値ある項目は文章が長くなる。

 

下書きの文を「砂場」(下書きページ)に用意した段階で、新しい疑問が浮かんだ。

 

「この下書きは、どうやって本番に反映させるのだろう」

 

先ほどから見ていると、ページの右上に「ページを公開」というボタンが置かれている。このボタンを押せばいいのだろうか。

 

分からなければ、何度でもWikipediaで調べればいい。日本語版「Help:新規ページの作成」を確認すると、存在しない言葉をWikipediaに掲載する場合、以下の方法があると知った。

  1. 検索結果画面を利用する(HOKUROKUと打ち込んで、その項目がWikipediaに存在しない場合は、新規作成の編集画面にリンクが張ってある)
  2. ブラウザーにURLを直接入力する(「https://ja.wikipedia.org/wiki/HOKUROKU」といった感じ)
  3. 下書きページを移動する

恐らく最も簡単な方法は、「1」の「検索結果画面を利用する」だ。

 

Wikipedia内の検索ボックスで「HOKUROKU」と検索してみると、HOKUROKUが存在しないため、「『HOKUROKU』を新規作成しましょう」と誘いの言葉が出てくる。

 

その文中では「HOKUROKU」という言葉だけが赤くなっているので、クリックすれば本番の記事作成が始まるのだ。

Wikipediaの説明以上にページづくりは簡単。

クリックすると、いよいよ扉が開いた気がした。本番の記述の開始である。

 

HOKUROKUというタイトルだけが書かれた、まっさらなページが立ち上がった。

 

本番ページの編集画面。タイトルだけが記載されている。Wikipediaの画像キャプチャーを挿入。

これが世界のあらゆる事象を網羅して、民主的な仕組みで言語化しようとする、人類史上で初めての試み、Wikipediaへの1ページである。

 

このページに先ほどsandbox(下書きページ)で書いた文章をコピー&ペーストして調整する。

 

唯一、脚注の付け方が分からなかったので、日本語版で「Wikipedia:出典を明記する」を読んでみる。文中には、

“脚注機能(Help:脚注)を使用して、本文の見た目をすっきりとさせる。具体的には、出典を <ref> と </ref> とで囲み、さらに出典を表示させるための「脚注節(セクション)」を本文の最後に作り、そこに {{Reflist}} と書く。”(Wikipediaより引用)

と書かれている。

 

「ちょっと複雑そうだな」と感じた。しかし、心配は無用だった。

 

出典が必要と思われる本文の後に、<ref>と打ち込むと、勝手に「引用を追加」という吹き出しが現れる。

赤丸はWikipediaの画像キャプチャーに編集部が記入。

求めに応じて出典先のURLなどを入力すれば、勝手にWikipediaのルールにのっとった脚注が打たれる設計になっている。

 

「Wikipedia:出典を明記する」の説明よりも簡単な仕組みになっている。誰かが、この手の機能をボランティアでプラスしてくれたに違いない。

 

一通り出典を明記したら、最後は出典をまとめて表示させる。

 

この作業も、先の「Wikipedia:出典を明記する」の説明以上に簡単だった。

 

あらかじめ「脚注」をまとめて表示したい場所をつくっておいて、その部分にカーソルを合わせ、タスクバー「挿入」の中から「情報源一覧」という言葉を選ぶだけである。

 

自動的に脚注が一覧に表示されると、見た目はもうWikipediaそのものだった。いよいよ、公開作業が近づいてくる。

「ページを公開する」の一文をクリック。

公開を前に、あらためて本文を振り返ってみた。この文章は中立的に書かれているだろうか。そもそも、書くに値する内容なのであろうか。

 

後者に関しては特に、HOKUROKUの今後の活動によっても変わってくるはずだ。HOKUROKUの歩みに応じて、更新する価値があれば、誰か別の編集者が忠実に更新してくれるはずだ。

 

むしろ、自分ではなく誰かが、このページに手を加え、記録を塗り替えていく未来は、同時にHOKUROKUの輝かしい成長を意味している。

 

画面の右上に、「ページを公開する」という一文が見える。恐らく、この一文をクリックすれば、新しい項目がWikipediaの1ページに刻まれるはずだ。

 

準備はいいだろうか。「大胆になれ」と、誰かが耳元でささやく。

 

その言葉に励まされながら、「ページを公開する」の一文をクリックしてみた。

もうHOKUROKUが掲載されていた。

Wikipediaの画像キャプチャーを挿入。

上に掲載した写真が、日本語版Wikipediaに登場した、できたてほやほやの「HOKUROKU」のページである。

 

「ページを公開する」をクリックすると、編集作業の内容が問われ、その問いに答えてから認証作業を行うと、公開となった。

 

試みに、Wikipedia内の検索ボックスで、「HOKUROKU」と検索してみた。びっくりする速度だが、もうHOKUROKUが掲載されていた。

 

そのURLが、こちらである。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/HOKUROKU

 

WikipediaにHOKUROKUを書き込んで5分も経っていない。静かな興奮が、まだ続いている。

痛恨のミス発覚。

早速、自分がつくったWikipedia日本語版のHOKUROKUを、編集部のメンバーに自慢してみた。皆から、歓声が上がる。

 

「これで、われわれが何者か、説明しやすくなった」と、副編集長が言った。確かに、Wikipedaに掲載されているという事実は、ある意味の説得力を対外的に与えてくれる。

 

一通りWikipediaの鑑賞が終わると、HOKUROKUのWebディレクターが、本文の書き損じを指摘してくれた。下書きページの「コピペ」の跡が、不格好な形で残っていたのだ。

 

「なら早速、直してよ」と、その場で副編集長にお願いしてみた。理解が正しければ、Wikipediaは誰でも修正ができるはずだ。

 

副編集長は会議室のスクリーンにパソコン画面を表示していたため、その場で(アカウントもつくらず)通りすがりのネット民の立場から、見出しの中に誤って書かれた言葉を消してくれた。

 

 

見事である。WikipediaのHOKUROKUページは改善された。はからずも、誰もが編集できるWikipediaの自由さ(フリー)を垣間見させてもらった。

 

この先も、同じように多くの編集者たちが、「HOKUROKU」という項目を、編集する価値があると判断すれば加筆・改善してくれるはずだ。記述が増えれば、本文は自然と長くなっていく。

 

Wikipediaにおいて、価値のある項目は文章が長くなるとされている。Wikipediaの記述の長さを、HOKUROKUの成長の尺度にしたいと思わせてもらった。

 

(編集部コメント:HOKUROKUのWikipediaデビュー、おしまいです。あー、楽しかった。ぜひ、Wikipediaのページもチェックしてみてくださいね。)

 

文:坂本正敬
編集:大坪史弥、坂本正敬

この記事を書いた人

坂本 正敬

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