おもたせやお中元にも。「北陸の夏のお菓子」をあの人に聞く(後編)

2020.08.14

No. 05

おやつにもつまみにも

 

後半の最後は富山県南砺市にある世界遺産のまちでつくられる菓子パンと、福井の鯖江でつくられる変化球のような回答の「おやつ」が登場します。

 

その変化はちょっとどころか元メジャーリーガーの左腕ランディ・ジョンソンが投げる高速スライダーくらい激しいですが、辞書にも菓子とは「通常の食事以外に食べる嗜好(しこう)品」と書かれています。

 

通常の食事以外に食べるという意味ではこの回答もお菓子・おやつに分類されるかもしれません。

 

個人的にも実は最も食べてみたいと感じた回答の1つでもありました。

「豆腐やイワナだけじゃない、40年以上愛される五箇山のグルメ」石本泉さん(五箇山和紙の里)

撮影:大坪史弥

〈あんドーナツ〉羽馬製菓(富山県南砺市)

「五箇山(ごかやま)へ移住したころ、当時この地で製造されていた〈たいら牛乳〉とこの〈あんドーナツ〉の組み合わせが気に入って、それからずっととりこになっています。

 

結婚式のプチギフトにも使わせていただきました。素朴で飽きのこないおいしさです。

 

レトロなパッケージもかわいく五箇山のお土産にお勧めです。トースターで少し焼くのもお勧めの食べ方です。」

羽馬製菓(はばせいか)に聞いてみた。〈あんドーナツ〉はどんなお菓子?

 

「50年来変わらない製法でつくり続けているあんドーナツです。」

 

〈あんドーナツ〉
価格:1個140円(税込)
※賞味期限は製造から3日。保管は冷蔵。

 

羽馬製菓
https://gokayama-info.jp/archives/385

提供:石本泉

石本泉(いしもと・せん)

山口県出身。2008年(平成20年)に富山県の南砺市に移住。一般財団法人五箇山和紙の里勤務。原料となる楮(こうぞ)の栽培から製品企画まで行う。最近の趣味は古民家DIY。

「おしゃれで大人なたこ焼きです!」土田直東(土直漆器・代表取締役社長)

写真提供:越前隊

〈山うにたこ焼き〉越前隊(福井県鯖江市)

「地元の薬味やまうにを使い、たこ焼きという形で登場したときは衝撃でした。

 

地元の薬味をアピールする目的で作られたたこ焼きですが、これがとてもうまくビールにも合います。もちろんおやつとしても!」

越前隊に聞いた。〈山うにたこ焼き〉はどんなお菓子?

 

「たこ焼の生地に山うにをぜい沢に混ぜ込んでつくったたこ焼きです。

 

山うにはユズ・塩・トウガラシを原材料とした薬味で、生地と混ぜ合わせることで上品な風味とあっさり感が楽しめます。

 

おやつにもビールのつまみにもお勧めです。」

 

〈山うにたこ焼き〉
価格:(8個入り)500円(税込)

 

越前隊
https://www.echizentai.com/

撮影:山本哲朗

土田直東(つちだ・なおと)
ものづくりのまち鯖江にて漆器の製造を営んでいる。

 

副編集長のコメント:お菓子特集の締めくくりとしてとても心苦しいコメントですが、夏に冷たいビールと山うにたこ焼きの組み合わせ、最高ですね。

 

前編と後編でお届けした〈HOKUROKU〉の夏のお菓子は以上です。小分けセットについても楽しみに待っていてくださいね。)

 

文:回答者の皆さん・坂本正敬
編集:大坪史弥・坂本正敬
編集協力:明石博之・博多玲子

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