今日の〈日めくり格言〉はこの作品から引用しました。

 

作品名:〈集落の教え100〉

著者:原広司

出版社:彰国社

出版年:1998年(平成10年)

関連:北陸がもっと好きになる。あの人の「本と映画と漫画」の話。

〈日めくり格言。〉は赤丸の部分にあります。

 

初出

2022/3/13
同じものはつくるな。同じものになろうとするものは、すべて変形せよ。
2022/3/14
住居の重ね合わせが、都市であり、集落である。
2022/3/15
矛盾から秩序を育て上げよ。
2022/3/16
複雑なものは単純化せよ。単純なものは複雑化せよ。その手続きの複雑さが人の心をうつ。
2022/3/17
みんなでつくらなければならない。みんなでつくってはならない。
2022/3/18
遠い昔に、いま考えられていることを誰かが考えた。
2022/3/19
死者とともに生きよ。
2022/3/20
樹木に知性を吸い取られぬよう、緊張しつづけることだ。
2022/3/21
すべての要請が、一気に解決されるような解答は、この世にない
2022/3/22
最も特異な解決を選び、それを一般化せよ。
2022/3/23
事物や空間は、幾重にも幾重にも重ね合わせよ。
2022/3/24
風景に社会が現れる。風景に自然の願望や悲しみが現れる。
2022/3/25
時間にせよ、空間にせよ、変化は小刻みである。
2022/3/26
すべてのものを、やや小さめにつくれ。
2022/3/27
ある事柄についての偏愛や執着の強度が、幻想的な様相を誘導する。
2022/3/28
姿よい形が、必ずしも優れた形であるとはかぎらない。姿わるい形が、必ずしも劣った形であるとはかぎらない。
2022/3/29
材料が同じなら、形を変えよ。形が同じなら、材料を変えよ。
2022/3/30
壁は、争いの原因であり、争いから逃れる手段である。
2022/3/31
集落や建築自体が、風景のうえからすると、自然に対する装飾である。
2022/4/1
あき地の空気は自由だ。あき地の空気はカオスだ。
2022/4/2
中庭は、世界の視点であり終点である。